発達障害・自閉症スペクトラム編

 今回も皆さん聞いた事がある方も多いでしょう自閉症についてです。ちなみにスペクトラムというのは連合体という意味を表しています。

 また、よく聞く名前としては『アスペルガー』というのもあると思いますが、こちらは最近の改訂により自閉症スペクトラムの一つとして扱われるようになりました。

 さて、この自閉症、どういった症状があるのかと申しますと……非常に幅が広いんです。連合体と名前があるほどですからね。

 ということで代表的な症状をいくつかお話ししていきたいなと思います。

 まず一つ目がコミュニケーションの障害。これは言葉の真意を理解できない、会話のキャッチボールが出来ないといった症状です。また、言葉の真意というのは簡単に言うと皮肉が理解できないといった方がわかりやすいかもしれませんね。また、それと似て社会性においての障害もあります。いわゆる空気が読めないという部分ですね。ADHDとの違いは『空気は読めているけど止められない』がADHD、『そもそも空気が読めていない』のが自閉症と考えていただければなと思います。

 続いて感覚の異常というのも特徴です。これはなにか一つに異常なまでなこだわりを見せたり、こうでなくてはダメ! となりやすいと捉えていただければわかりやすいと思います。また、同時に決まった手順で行わなければ気が済まないというのもありますね。とにかく自分ルールが強いと考えていただければなと思います。それに関連しまして興味の範囲も狭く一度はまったらなかなか抜け出せないという特徴があります。逆にADHDは興味を持つとそれに集中してしまうという点はありますが、同時に飽きっぽいという特徴があります。

 そして最後に運動能力が苦手というのがあります。上手くスポーツが出来なかったり、歩き方がぎこちない、異様に手先が不器用といった特徴があります。

 さて、これほどまでに幅広い特徴を持つわけですのでその対処方法も多岐にわたります。

 お薬はもちろんですが徐々にならしていったりなどなど……。とにもかくにも幅広いのが自閉症スペクトラム。

 また、自閉症の他、発達障害というのは併発をしていることも多く自閉症のみだけでなくADHDや学習障害と言った障害を持つこともあります。ですのでなにか違和感を感じるな、とか、生きにくさを感じるなと言う方は是非とも一度検査を受けてみることをおすすめします。

 現在執筆中(2019年10月現在)、とある芸能人の行動から発達障害なのではと憶測されている状態があります。確かにそうかもしれないと私自身見ていて感じましたが逆に言えば私が見たのはその悪い部分のみ。野球に例えましょう。ある選手のエラーシーンばかりを見てこの選手はダメダメだ! と言っているのと一緒。総合的に判断しなければなりません。素人が簡単にそうだ! とつきつけることなど出来ません。

 ですが、友人等に発達障害等の兆候が見られるならば積極的に相談に乗ってあげたり、補助してみて診察を促してみるのも一つの手でしょう。なにはともあれ、プロでさえ難しいことを素人がとやかくいうのはナンセンスです。診察してもらいましょう。その結果が納得できないならセカンドオピニオン、サードオピニオンと重ねていってもいいと思います。その結果、仮に障害でないのであれば、それはそれで考え方を変えていけばいいですし、そうであるならば、専門の治療を行っていけばいいかなと思います。それではまた次回!

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