発達障害・ADHD編

 今回はタイトル通り、発達障害についてお話ししたいなと思います。ただ、発達障害だと非常に幅が広いため今回はその中でもADHDについてお話ししたいなと思います。

 そもそもADHDはAttention-deficit hyperactivity disorderの略ですが、こちらは覚えなくていいかなと思います。大切なのは日本語訳の方で日本語訳では『注意欠陥多動性障害』となります。なお、現在は欠陥や障害という言葉の重みを和らげるために『注意欠如多動症』と言い換えられることも多いです。そしてADが注意欠如にあたる部分、Hが多動性にあたる部分です。最後のDは障害の意味ですね。

 さて、ここから本題です。この障害は幼少期に分かる場合もありますが大人になってから発覚する場合もあります。一部の国では交通事故の多い方にADHDの検査を義務づけるところもあるそうで、こちらの障害、というのは非常に大きなものとなってしまうことがあります。

 その特徴ですが、まずADは、とにかく注意力を持続させることが苦手である、忘れっぽい、先延ばしにするというのがあります。続いてHはじっとすることが出来ない、何かを待つことが苦手、という特徴を持ってます。この二つが合わさるのがADHD。ちょっとしたことでパニックになりやすく、また先日お話しした依存もしやすい傾向があり、そしてなにより様々な失敗をしてしまうことが多いです。

 さて、このADHDの原因なのですが実際の所よく分かっていません。前頭葉に何かしら微細なトラブルがあるとされています。また、『トランスポーター』という物質が非常に多く、その結果『ドーパミン』の働きを過剰に抑えてしまう事が多いんです。このドーパミンを増やす為に依存行動があるわけですね。

 では治療法として、なのですが一番はまず薬物療法でしょう。先述したとおりトランスポーターの動きが過剰なのが問題なため『コンサータ』や『ストラテラ』という薬でトランスポーターの動きを抑えることができます。これらは専門の治療を行っていただける場所であれば処方していただける可能性が高いですね。次に課題は分断をすること。あれもこれもとマルチタスクにやるのはなかなか苦手な性質がありますから、まず一つだけでもこれだけでもと思うことで、少しだけでも症状が緩和していくことがあります。

 今回はさわりの部分だけのお話となりますがADHDはもっと複雑ですしさらには周りの接し方も大切な障害ですので是非とも、ご自身で調べていただけたらなとも思います。次回は発達障害その2、として自閉症スペクトラムについてお話ししていこうと思います。それではまた。

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