鍵っ子

おねがいごと

みよし

「ママがもっと心配してくれますように、もっとママと過ごしたい」

だからママが心配してくれる体にしてあげた

これからはきっとママもやさしくしてくれるだろう

ともえ

「こんなママなんていらない、もっと優しいママだったらよかったのに」

だから要らないママは殺してあげた

やさしいママができるといいね

けいた

「いきもののしくみが知りたい、さんさろの呪いの正体が知りたい」

だからたくさんいきものを並べてあげた

答えを望んだからその体を引き裂いて見せてあげた

かじ

「■■■くんと、いつまでも仲良くしたい」

だからあの世でいつまでも

ずうっとずうっと一緒だよ

大好きな■■■くんとの思い出の遊びかた

おねがいごとはかなえてあげた

だからこんどは私がもらう番

私はこどもと火遊びとおまじないがだいすきだよ

涙に濡れる人間が愛おしい

こどもたちのねがいをかなえてあげる

こどもたちが見たいものを見せてやる

こどもたちが自分からやってくる

誘われているとも知らずにやってくる

私はそれを待っている

信念なんてどこにもない

理想なんてどこにもない

祈りなんてどこにもない

世界はわれわれが回してる

鏡を覗く時、われわれがそこにいる

私は偉大な妖精さん

３回壁をノックしろ

私は偉大な王さまだ

３回その足で踏みつけよう

お前らは虫だ羽虫だ汚い虫だ

パパ、こども、妖精さんのいうとおり

あーめん