第4話 スイッチが壊れてしまっています

前話で述べた事はきっと、誰もが一度は思う事だと思います。

もしくは、相談されたり、そう誰かを思った事はありませんか?


私は常々思います。


そして、同時に

「人は弱い生き物だ」とか、

「人は恐ろしい生き物だ」と思います。


そんな事はない、という人もいるでしょう。

考えたこともない人もいるでしょう。

けれど、私はいつも思うんです。


出逢う人、見かける人、それぞれの人々を見るたびに

この人たちにもそれぞれの弱さがあるのだと。

それぞれが恐ろしい物差しをもっているのだと。


それを認めるかどうかは自分次第ですし、

他人のそれを見ようとするかどうかもその人次第です。


私は、それを見ようとします。

知ろうとします。

受け入れようとします。

見なくていいし、見なきゃいい。

ですが、私にはそれができません。


私は一度壊れてしまった人間だから

きっと、物事を捉えるスイッチが壊れてしまっているのかもしれません。


そんなことを考えれば考えるほど

ボロボロになっていますし

毎晩のように死を考えたり、自分の未来に絶望しかないと思ったりして泣いています。


こんな自分が私は嫌いです。

弱くて、醜くて、1人で立てない自分が嫌いです。

自分に殺意が沸くほどです。


だったら考えなければいいのに、と思います。

それでも、私は常に考えてしまうんです。


どうしてか。

それは色んなものを自分の中で許すためです。


私はよくこう思います。


「今の世の中は優しくない人が多い。

だから、1人くらい優しくてもいいじゃないか」


目に見えるもの、映るものが全てではないでしょう?

どんなことで誰が苦しんでるか、なんてわかりません。


だから、私は

その人のありのままを受け入れられるようになりたいと思います。


もしかしたら、自分に都合の良い、ありのままを見ているのかもしれません。

もしかしたら、ありのままの誰かの姿は間違った姿かもしれません。


それでも、私は

大事なものを大事にできる人でありたいと思うのです。









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笑える鬱 @Lillyphilosophy

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