※ 2024年 ※

84 『史記』の講座に復帰! ≪1≫



 コロナ禍でカルチャーセンターそのものが潰れてしまい、3年半通った『史記』の講座もなくなってしまっていました。


 それでコロナが収まり、再び、別のカルチャーセンターの『漢詩』の講座に1年通ったのですが。この『漢詩』の講座が、私にはどうにも退屈で……。


 そうしたら、なんと、『史記』の講座が同じカルチャーセンターで復活していたのですよ。先生、コロナで閉講となった時、「もう、カルチャーで教えることはありません」って言っていたのになあという、裏話は横において……。(笑)



 私の座右の銘は『石の上にも6年』ですから、たとえ退屈であろうと、たった1年で『漢詩』をやめるのには、ものすごく抵抗があったのですが。


 でもでも、先生と私の年齢を考えるともう先がないと思い、この4月より、『漢詩』をやめて『史記』に復帰しました。




 そして、講座の初日。


 講座の申し込みの時に事務局の人には、「コロナの前に、別のカルチャーセンターで先生の講座に出席していました〇〇ですと、先生にお伝えください」とは言づてしていたのですが。やはり、「憶えてくださっているだろうか?」とドキドキしました。



 少し早めに教室に入ると、私の顔を見た先生はさほど嬉しそうでなく。

「やあ、〇〇さん、お久しぶり!」という声もなく。


それで、「あれ、忘れられていたのか。残念」と思ったのですが。


なぜか、無言の先生は鞄の中をごそごそと……。

そして一冊の本を取り出されて、「これ、コロナでどこにも出かけられない時に、出版した本です」って、嬉しそうなお顔でおっしゃられて……。


 やだやだ、先生、私のこと忘れていなかったのですね!

 

 そうしたら、別の受講生のかたが私たちのやりとりを見ていて、「先生、私もその本を読んでみたい」と言われまして。しかし先生は困った顔をして、「今日は、〇〇さんのために1冊しか持って来ていません」だって。

 

 なんか、シャイな先生のお気持ちが、すごくうれしくて。

 学術書はお高いのですが、もちろん即決で、買わさせていただきました!(笑)




 ……ということで、『史記』の講座にも復帰しましたが、一度完結したこのエッセイ『私、中華ファンタジー小説をまじめに勉強します!』も、復活します。


 



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