61 あさのあつこの『弥勒シリーズ』が大好きだ ≪5≫
先週より、NHKで時代劇ドラマ『神谷玄次郎捕物控』の再放送が始まった。
番組案内によると、『北町奉行所定町廻り役の神谷玄次郎は自堕落な男と評判であるが、事件を前にすると、天災的な推理力を発揮し、剣の腕も立つ。弦次郎は悲しい過去を背負っていた』とのこと。
これを読んで、「あれ!」と思ってしまった。
これって、私の大好きなあさのあつこさんの『弥勒シリーズ』の小暮信次郎の設定とまったく同じじゃないか。
そういえば神谷玄次郎と小暮信次郎っていう名前、よく似ているし。
同じ北町奉行所定町廻り役だし。
そうだ、思い出した。
児玉清さんの解説で、「あさのあつこさんは、藤沢周平の時代劇小説を読んで、ご自分も時代劇小説を書こうと思い立った」と、書いてあった。
そうなのか、あさのあつこさんの『弥勒シリーズ』は藤沢周平の時代劇小説へのオマージュだったのか!
そう言う理由もあって『弥勒シリーズ』では、たぶん直木賞受賞は難しいと思うけれど、それがどうした?
シリーズ途中でありながら80万部を売上げて、いまだに私の胸をキュンキュンさせているのだから。
エンタメ小説として不動の地位を築いているのだから。
…ということで、私もここで告白します。
『白麗シリーズ』は、あさのあつこさんの『弥勒シリーズ』へのオマージュです。(笑)
荘英卓の若いのに人を食ったものの言い方は小暮信次郎だし、呉服屋・彩楽堂の落ち着いた魅力のあるいい男ぶりは、小間物問屋主人の清之介だ。
そして、告白ついでにもう1つ、言ってしまおう。
白麗シリーズの①で登場した50歳の渋くてかっこいい荘興は、同じくNHKの時代劇ドラマで 中井貴一さんが演じた雲霧仁左衛門だ。
こちらの原作は、あの有名な池波正太郎。
でもでも、白麗シリーズが『弥勒シリーズ』のオマージュだなんて、誰も気づいていないと思う。
いま私が言ったところで、「?」だろうと思う。
荘興が雲霧仁左衛門だなんて、きっと、もっともっと「???」だと思う。
しかたがない、書いている自分が一番「いったいどこが似ている?」だもの。
でもでも、妄想全開で白麗シリーズを書いていて、毎日がすごく楽しい。
無料で誰でも利用できる<カクヨム>。
もっと気楽に、素人小説を書くことを楽しめばよいのにと思う。
健康のために通い始めたテニス教室。
早朝に、ちょっとご近所まわりを走ってみるランニング。
だのに、ウインブルドンに出場できそうにないとか。
オリンピックのマラソン代表に選ばれそうにないとか。
そんなことで悩んでも……。
だからって、そんなに簡単にやめなくても……。
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