53 『宮廷の諍い女』21~25 ≪2≫
3度目の視聴を挫折したので、ちょっと後ろめたくもあるのだけど、どうしても書いておきたいことがあるので、≪2≫として書く。
このドラマは中国清王朝第五代皇帝・雍正帝の後宮が舞台。
父親の康熙帝の在位が長かったので、雍正帝が皇帝となったのは45歳の時だ。
当時でいうと、もう、初老かも知れない。
ドラマの主人公となる莞妃は、康熙帝が皇帝となってからの秀女選びで、妃となった。
秀女選びとは、3年ごとに良家の子女から何人かの妃を選ぶ制度。
なんと、その時の秀女として選ばれる女の子たちの平均年齢は15歳くらいだったそうだ。
50歳近い男と15歳くらいの女の子の婚姻。
現代の日本の感覚だと、犯罪臭がする。
そもそも、15歳の女の子が50歳のおじさんに恋愛感情など抱けるのか。
皇帝も、後宮の主というより、女子校の先生みたいな気分だろう。
そしてまた、15歳くらいの良家に生まれ育ちそれなりの躾を受けた女の子が、テレビドラマで繰り広げられるような陰惨な苛めを次から次と考えついて、実行するとは思えない。
妃同士の苛めよりも、世間知らずの無邪気さで、問題を起こすことのほうが多かったのではないかなんて想像する。
校則破りだ。(笑)
そしてそして、15歳で妃になったところで、皇帝の手もつかず、その一生を後宮から出ることもなく過ごすものも多くいる。
運よく皇帝の子どもを産むことが出来ても、夭折する子どもたちのなんと多いことか……。
ほんと、後宮って、皇帝が子を生すためだけの場所だったんだなあと思う。
TVドラマでは実際は子どものように若い妃たちをアラサーの美人女優さんたちが演じるので、違和感なく見ていられるのだろう。
最後に、私が、『宮廷の諍い女』をあまり面白く思えなかった最大の理由。
まったくイケメン男優が出演していないのだ。
そういえば、ちょっと昔の華流時代劇ドラマって、男優は武骨なおじさんばっかりだったように思う。
見ているほうが赤面するほどに、若いイケメンが出演するようになったのは、最近だ。特に最近放映された、『三国志 secret of three kingdoms』なんか、イケメン図鑑といってもいいほどだ。
嬉しいのは嬉しい。
しかし、みんな同じような顔をしたイケメンなので、おばさんはなかなか名前を覚えられない。
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