13 華流時代劇ドラマでまじめに勉強します! 



『カクヨム』の中華ファンタジー小説は、もろに影響を受けそうな感じがするのでなるべく読まないようにしている。

 

 しかし、華流時代劇ドラマはよく観ている。


 活字と映像の違いなのかなとも思うのだけど、本家の華流時代劇ドラマはいくら観たところで、影響を受けたくても受けようがない。

 受けてもそれを真似出来るほどの筆力が私にはない。


 ……というくらい、さすがにプロの脚本家・監督・演技者が力を合わせて作ったものは、すごいなと思う。

 しかし、どうしても気になってしかたのない華流時代劇ドラマシーンを5つほど。




① 来客にお茶を淹れてもてなすシーン。

  急須から漏れたお茶で、茶器の底がビショビショ。

  でも、拭うことなく出す。



② 皇帝が山積みの上奏文を読んでいる時、王妃が茶とか薬湯を持ってくる。

  皇后が刺繍している時に、宮女が茶とか薬湯を持ってくる。

  机の上をまったく片づけることなく、それらの器をそのまま置く。

  「こちらにお茶を用意をいたしました」と、別の机があると思う。

  


③ 王妃が机の上に花瓶を置いて、花を活けていたシーン。

  机の上で、大きな花瓶を何度もずるずると引きずる。

  螺鈿細工の高級机が、絶対に傷だらけだ。



④ 賄賂に使うための大きな箱に入れた金銀財宝。

  これが、全部、そのままに放り込んである。

  真珠や宝玉に傷がつき、細工ものは壊れるに違いない。



⑤ 往来を、宮女が着物の長い裾を引きずって歩く。

  その頃の道なんて、絶対、馬の糞だらけだと思う。




 最近の華流時代劇ドラマは、衣装とメイクがものすごくきれいになっている。

 そして、叩頭や拱手の礼の所作がとても美しい。

 そのぶん、細やかな気配り無視が目立って、気になってしようがない。





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