第10話 全盛期のホスト達②歩

新人ホストの歩。結構かわいがってあげたことを覚えてる

新人といえば礼儀というものをしらないこともあり、私は祐介氏名の客であるにも関わらず


「あきちゃん、寝坊したから同伴して」とよく言ってきたものだ


基本酔っぱらう前の私って優しいので言われたら言うこと聞いちゃうので同伴もしてあげることも多々あったのだが、


祐介の次に気に入っていると勘違いしていた祐介は酔っぱらった彼であろうが

ヘルプに付かせて私の相手をさせていた


新人歩くん20歳。私の子供と対差ないくらいの子に色恋もって来られても私には響かないものでそれを面白可笑しくすごしていたものだ


一度新人ホストの歩くんは大それたことをした。

祐介は酔うと仕事しないのが当たり前。シャンパンが入って酔っぱらって帰って

「20分経ったら起こして」と寝てしまったことがある。その20分後は私との延長交渉の時間なのだ。

この20分間の会話

「あきちゃん、ち指名変更しても大丈夫なんだよ」

「俺むっちゃ頑張ってるのに、この人寝るってどういうこと?」

「あきちゃん、ほんとは俺あきちゃん女としてみてるんだよね」




ふ-ん。あなたらの指名取りなんて私にはどうでもいいこと。はいはい。

と思った彼は数年後、退職いたしました


優しい私は遠くに出稼ぎに出るという彼に封筒に糊つけしてお金を渡しました

もし、かえって来れないくらいお金に困った時にはこれをあけてごらん

地元までかえって来れるくらいのお金ははいっているからって。


ここまでしてくれるお客さんっているのかしら。あきはとてもいいやつです


そして13年たった今歩は何をしているのかわかりません

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おばちゃん夜遊び狂い @akitenku

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