第58話 童子切安綱2
まくらさんはこほんと
「そもそも、鬼が本当に人を超える
「ちょっと待て」
まくらさんの説明に、千さんが口をはさむ。
「レプリカじゃと? 【童子切安綱】は本物が所蔵されているんじゃないのか?」
千さんの言葉に、まくらさんはうなずく。
「表向きはそのようになっていますが、現在【童子切安綱】の本物は霊媒師協会が保有しております。それは鬼への対抗手段としての研究が主な目的でしたが、その他にも大きな理由があります。それは【童子切安綱】が、刃先の存在しない刀であったからです」
まくらさんの言葉に、俺は母さんから渡された刀を思い出す。
「
まくらさんは、俺がそれを持っていることに気づいていたらしい。
俺は母さんから預かった【鬼殺し】を机の上へと置いた。
「こちらは私が【童子切安綱】を再現して
素人目には刀の
「五年前に私がこの刀を鍛えたのは、
ちらりと向けられた視線に、千さんはふんと
「ここからは
千さんは腕を組み、天井を見上げながら話し出す。
「妾は今でこそこんな見てくれじゃが、
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