第57話 童子切安綱1
「少しお待ちください」
そう言い残したまくらさんが客間に戻ってくると、その背後には鬼――
「なんじゃ、もう戻ったのか?」
千さんの言葉は、
「
「わ、私にも
「集まってもらったのは口喧嘩をしてもらうためではありません。千さんだって、
軽く頭を下げるまくらさんに、二人はバツが悪そうにしていて、俺にはそれが面白かった。
四人で客間に座り、まくらさんが改めて口を開く。
「まず、
初めてしっかりと聞く、親父の話だった。
「まずは鬼について、もう少し詳しく話しましょう」
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