第46話 嘘は駄目じゃろ?2
鬼はまくらさんの言葉に立ち上がる。
座ったままのまくらさんに近づくと、その胸ぐらを掴んで引っ張り上げた。
「
牙を立てる鬼を、まくらさんは
「
鬼に負けず劣らず、まくらさんは怒りを
「私の鍛えた未熟な刀こそが、獅子堂さんを殺したんです」
「ふ、ふざけるなっ!!」
鬼はまくらさんを地面に叩きつけて手を放し、怒りの表情のまま俺を見る。
「妾が獅子堂を殺した
鬼はそれを捨て台詞に
「……大の大人が、見苦しいところを見せてしまいましたね」
にこりと笑うまくらさんを見て思う。
まくらさんは、俺の事を、子供の様にしか見てくれていない。
「制服の替えは隣の部屋に用意しておきました。その血まみれの制服は私が処分いたしますので、着替えて帰ってくださいね。あと、あのビルに残してあった
「……あの、まくらさん?」
「これ以上、明君にできることは何もありません」
俺の言いたいことは、その一言で全て潰された。
「あとは私達に、任せてください」
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