第45話 嘘は駄目じゃろ?1
「
「ありません」
俺の問いに、まくらさんは即答する。
口にしてしまえば、それはたったの一言で足りてしまう現実だった。
まくらさんは俺から視線を外さず、まっすぐに見て続ける。
「もしも、東雲君を殺さなかった場合、鬼が目覚めることになります。そうなれば我々に鬼を止める
重い沈黙が、客間を包んでいた。
そんな中で、
「子供が相手だからと言って、嘘は駄目じゃろ?」
「嘘?」
思わず
「
「そんなの関係ないじゃろうが」
鬼はまくらさんの言葉を切り捨て、ニヤリと笑う。
「
「……百歩譲って、私の言葉は嘘かもしれません」
静かに睨み合う二人は、譲る気が一切なかった。
「しかし、それは万が一の可能性に過ぎず、
「……なんじゃと?」
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