第7話 十二月二十五日 木曜日 杉苔
十八時頃、約束通り熊谷と難波が家に来た。一人暮らしを始めてから、誰かを家にあげたのは初めてだ。
「お、やっぱり話してた通りの植物ハウスだな」
「ホーム画面にしてまで大切にしてる杉苔はどこにあるんだよ」
「杉苔は外でも栽培できるから、ベランダに置いて毎日様子見てるよ」
色々な人を振り回し、振り回された数日間。皆が幸せになったかと言われれば、そうではないだろうが、皆が終着点の先にある何かを見つけるために歩き始めたのだけは確かだ。
(おわり)
探偵気取り 宮野実憂 @Ponpoko_Tanuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます