第1章.入学式(2)

「アウト。」

 名簿チェックを担当している小野先生から、遅刻の意味でのアウトを告げられた小梅は、息が上がりそれどころではなかった。

「はぁ…はぁあ…アウトですかぁ…」

 そう、小梅は驚くほどに足が遅い。というか運動全般ができないのだ。

 小野先生に自分のクラスを教えてもらい、急いでクラスへ向かう。

 校内へ入ると、なにを理由になのか分からないが、走るのをやめた。

 自分の学年の階に着くと、耳を澄ませながら歩いた。

 __あぁ、こうするとクラスの雰囲気がわかるな。

 小梅が来た頃には、すでにクラスの雰囲気ができていた。そんなことを考えながら自分のクラスである、4組を目指す。



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愛してる、平凡。 @minori1208

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