囮ヒーロー

みかん缶

第1話

この地球には、ヒーローというものがいる

ヒーローは、能力を持ち、それを使いエネミー(敵)を倒す。その能力は、遺伝でしかもたらされない。


登校中、大きなあくびををかき、本を読んでいる少年、須河輪 怜(すがわ れい)は、ヒーロー家生まれだが、小6にして能力がまだ出ていない。

いわゆる、無能力というやつだ。


急に、すごい速さで怜の前に真っ黒く巨大で、2メートル以上あり、舌がとてつもなく長いエネミーが現れた。

怜は、驚きのあまり読んでいた本を落としてしまった。

でも、彼は叫ばなかった。エネミーを挑発してしまうからだ。拳をただ強く握るだけ。無能力な彼は何もできない。

でも、少年がこんな緊急事態になぜ冷静な判断ができているかというと、怜は生まれた時から ‘エネミー狙われやすい体質,だからだ。

周りの子供や大人達は驚き腰を抜かし、慌てて逃げて行った。



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囮ヒーロー みかん缶 @seafood23sleep

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