第12話 二日目終了
シープラビットは羊とうさぎを混ぜたようなモンスターだ。
大きさは兎にしては大きく、羊にしては小さいくらいだ。
ぴょんぴょんともふもふの毛が飛び回る姿は、実に愛らしい。
ファンタジーファーム5の中でも特に愛されているモンスターの一種である。
シープラビットは、ハサミを使って毛を刈ることが出来きる。
毛はそのまま売ってもそれなりの値段になるし、布に加工して売ったら、さらに良い値段になる。
戦いでは弱くはなく、素早く動いて蹴りを放ってくる。食らうと結構ダメージを食らう。
現実となったいまダメージを食らうと、かなり痛いんだろうな。痛みにはなれていないので怖かったが、何とか抑える。
ロンとマロンの戦闘態勢を解いて、モンスターのエサを持ちシープラビットにあげるため接近する。
向こうはかなりの警戒モードだ。
シープラビットをテイムする難易度は、コボルドよりもずっと高い。
まずまともにエサを食べてくれない可能性が高い。
最初に、シープラビットの目の前にエサを置いた。
興味を示したみたいだが、警戒をしているのか、食べるまでには至らなかった。
最初は失敗か。でも、根気強くやっていこう。
エサはまだ6つ残っている。
シープラビットが飛び蹴りをしてきた。
何とか俺は避ける。
怖い怖い。今の飛び蹴りがシープラビット一番の大技で当たれば、だいぶ効くだろう。
避けた後、もう一度エサをあげる。
クンクンと匂いを嗅ぐ。
そして今度はエサを食べた。
シープラビットは戦闘態勢を解き、俺に擦り寄ってきた。
よし、今だ!
「テイム!」
結果は成功だった。
俺はそのシープラビットに、「メイ」と名付けた。
メイのステータスは、
メイ ♂
Lv 5
HP(体力) 175/175
SP(スタミナ)85/85
MP(魔力) 6/6
STR(筋力) 16
VIT(頑丈さ) 16
DEX(器用さ) 5
INT(賢さ) 5
AGI(素早さ) 15
LUK (幸運) 12
親愛度0
ちなみにテイムの成功で、神力球を獲得した。
これで4つ目だ。
もう一匹仲間にしたい。
俺は黒い渦からもう一匹だ出てくるのを待つ。
しばらくすると、出てきた。
先ほどと同じ要領でエサを与える。
最初は今度は二回、失敗した。
攻撃が当たりそうになったが、上手く回避する。
相手の動きのパターンはある程度、ゲーム時代と一緒なので、避けることはそんなに難しいことではない。
三回目のエサはきちんと食べてくれた。
そして、俺はテイムを使い、二匹目のテイムに成功。
この子には「フレン」と名付けた。
ステータスは、
フレン ♀
Lv 4
HP(体力) 160/160
SP(スタミナ)80/80
MP(魔力) 6/6
STR(筋力) 15
VIT(頑丈さ) 13
DEX(器用さ) 5
INT(賢さ) 5
AGI(素早さ) 13
LUK (幸運) 12
親愛度0
またオスとメスがうまい具合に別れていた。
同じモンスターのオスとメスが、同じモンスター小屋にいた場合、子供を作る事がある。
あくまでモンスター小屋に、余裕があるときだけであるが。
今、フレンをテイムした事で、モンスター小屋の余裕がなくなったので、現在は子供を作ることはない。増築をする必要がある。
よし、目的は達成できた。
まだスタミナにいくらか余裕はあるので、レベル上げや、鉱石採掘をしてから帰ろう。
俺はその後、ダンジョンを少し回って、鉱石を採掘。
トパーズは見つからなかったが、銅を二十個獲得した。
それから、モンスターを何体か倒し、レベルが5に上がった。
レベルが5に上がったことで、神力球を獲得する。これで獲得した神力球は5つ目だ。
モンスターからのドロップアイテムとして、謎の種が三つ、銅鉱石を二つ、木材や石材をいくつか獲得した。このダンジョンのモンスターは弱いので大したものはドロップしてくれない。
スタミナが少なくなってきたので、俺はリターンを使い牧場に戻った。
戻るとすっかり辺りは真っ暗になっていた。
俺は仲間のモンスターたちをモンスター小屋に戻し、謎の種を埋めて水やりをしたあと、パンを食べ、眠りについた。
異世界まったり牧場~もふもふスローライフを満喫します!~ 未来人A @abcddi23
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