10/4 主人公と面談してみた+少しスコップ

 前回のエピソード「プロット書く派? 書かない派?」にありがたきコメントをいただきました。引用させていただきます。

 野々ちえ様https://kakuyomu.jp/users/nono_chie

 の抜粋です。


「サブキャラもふくめて簡単な履歴書をつくりますねー。キャラ本人よりも家族構成をわりとしっかり考えます。親の仕事は会社員なのか自営なのか、両親はそろっているのか、共働きなのか、兄弟姉妹はいるのか。住んでいるのは集合住宅なのか戸建てなのか。そのへんを考えてると、性格とか価値観とか、そのキャラの『キャラ』が自然と出てくるので( *´꒳`*)੭」


 なるほど、と思いました。周りの環境をイメージすることで、そのキャラクターを作者の中でもより具体的に描写することができるようになるんですね。そうすると、ストーリーの中の行動やセリフも筋が通ってきそうです、野々ちえ様、ありがとうございました。

 野々ちえ様の作品に出てくる主人公は、たとえ年代や性別が近くても、微妙に物事に対する反応が違い、そこにオリジナリティが出ているように思えます。その背景にはそのキャラクターの周囲の環境をイメージされていたんですね。


烏目浩輔(からすめこうすけ)様

https://kakuyomu.jp/users/WATERES

からもいただきました。

「僕はプロットもキャラ設定も作りません。というか作れないです。

ほんとにそれが悩みで、プロットを作るコツがよくわからないんです」


烏目浩輔(からすめこうすけ)様はご存知の方もいらっしゃると思いますが、「半実話あやし奇譚」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892033781

が『5分で読書/思いもよらない奇妙な体験』で書籍化された実力者です。

個人的には「明けそめるとき」https://kakuyomu.jp/works/1177354054892304849が一番好きで、カクヨム誌上トップクラスのお話だと思っています。


 そんな方にコメントをいただき、感謝の言葉もありません。そしてプロット作らない派なんですね。その時の勢いや、リズム、感覚のままとある量の文章を書き切ることができる方なのでしょう。見事に二つに分かれましたね。


 今回は練習ということで、「5分で読書……」用にキャラクターの履歴書を作ってから作品を書いてみました。すると今まで体験したことのない現象が起きました。

 主人公は高一年の女子高校生。幼い時に亡くなった双子の姉の呪いで、苦しめられている。という設定なんですが、親友の同級生が出てきます。こちらはかなりアクティブで、修羅場もためらわず土足で踏み込んでいくタイプ。一方主人公はどこか、消極的で流されるタイプ。書いていくうちに、親友の方がどんどんキャラが濃くなってしまい、振り返ると主人公が色褪せてきてしまったんです。これはまずいということで、主人公と面談をすることにしました。


 家族構成は? 住んでいる家は? メイクは? お弁当の食べ方は? 座り方は? ポリシーは? 死ねと言われたらどう感じる? そのまま従うのか、絶対に抵抗するのか、誰かに相談するのか、忘れるのか……。などなど。掘り下げてみると色々見えてくるところがあり、良い練習になりました。

 こういったやり方もいいな、と思いました。


P.S. 結局5分ではとても読めない話になってしまい、短編の1万字も超えてしまうかもしれなくなるという点が現在の懸念です😢

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