10/1 プロット書く派? 書かない派?

 このテーマは今までエッセイなどでたくさん見てきました。それこそまさに派閥みたいに大きく二極化しているようです。

 ちなみに自分は書かない派です。思いついた勢いに流れに従って出てくる言葉を具体化していくイメージです。

 しかし、これではやはり限界があるようです。特に長編は無理でしょうね、長編をプロットなしでつらつらと書き続けられる人がいるとしたら、どのような頭の構造になっているか想像ができません。長い作品になればなるほど、伏線とか時間軸とかがごちゃごちゃになりそうで、プロットをしっかり書かないと変なことになってしまうんでしょうね。


 それとは別に今回は主人公設定しっかりする派? しない派?です。

 創作する前に設定をがちがちにしていると、どうも面白くなくなるような気がしていたのですが、実際やってみてどうだったのか、検証してみます。


 この主人公設定というのもプロットと同じく、私は特にせずに最初に思いついたイメージのまま書いていました。短編であればそれでなんとかなるのかもしれません。ただ、ここまできて思ったのは、どうしても私の書く作品はキャラが同じ方向に流れてしまうということです。考えてみれば当然で、自分の中の出来上がったキャラをなんとなく主人公に当てはめるので、行動とかセリフとかどうしても似てきてしまうのです。

 そこで、練習と思って主人公設定をしてみました。

 今何歳で何高校に通っていて、見た目はどうで、何が好きで、特にスポーツは、苦手なものは。今までの一番辛かったこと、引きずっていること。ピンチの時にどんな行動するか、積極的か、消極的か、などなど。

 今まで全くやったことない作業だったのですが、やってみて気付いたことがあります。

 一つ目にキャラを書いているうちに、その人物のそれまでの過去、作品には出てこないかもしれない情報が芋づる式に登場してきて、結構面白い作業になったなということです(あまりやり過ぎていると個人的にはモチベーションが下がってしまうので少しにしましたが)。

 二つ目に最初の時点で、自分が偏りやすいキャラクターから少しずれたものを敢えて設定することによって、お決まりになりがちなキャラに陥らないように気をつけることができました。(できたかどうかはまだ未完なのでなんとも言えません)

 三つ目のメリットとしては、キャラがぶれにくいということです。最初に自分の中である程度キャラの方向性ができているので、何か起きた時の行動もすっと出てくるような気がしました。

 結論としては、いいことがたくさんありました。ただ個人的に毎回義務的にやると面白くないので、そこは自分のモチベーションと相談しながらなのかな、と思いました。長編を書く時なんかは、もっとやった方がいいんでしょうね、例えばファンタジーだったらその世界のルールとか通貨とか法律とか、世間を騒がした事件とか、その世界に大きな影響を与えた偉人のエピソードとか。

 そういった作品には出てこない内容を実際のプロの方はしっかり練っているからスピンオフが出てきたり、豆知識的な情報がこぼれてきたりするんでしょうね。

 みなさんはどうしているのでしょうか??

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