私の原液。(高校三年時、そのに。)

(原液、最後です。)

(最後というか、まあとりあえずの、区切り。)

(高校三年、7月から、9月。)



・裏切りとか責任とか誠実さとか、考え始めるともうほんとうにきりがない。でも考えないことにも出来ないわけで、それならもう、考えるしかないわけで。


・人には理性があって、その人なりの原則や規律や原理や理由というものが確かにきちんとあるけれども、でもそれだけで行動するわけではない。どうしようもないいっぱいの気もちで動いてしまうことだって、ある。

・衝動的、と言ったらそれまでだけれど、そうじゃない。気もちがいっぱいになるまでの過程は、きちんとある。


・若いということは、裏づけがないということだ。それは当たり前のことなのだけれど、ときどき身に染みるように歯がゆくなる。裏づけが、欲しい。そうせつに思ってしまうときもある。


・究極的な意味では、自分を救済出来るのは自分しかいないと思う。でもべつに、拗ねてるわけではぜんぜんなくして。人の存在は、とても大事ですよ。でも人に、不可能なことを求めるのはどうなのかっていう話。自分でやるしかないことは、自分でやるしかない。


・何が正しいかとか、何が間違ってるとか、結局は自分で決めるしかないわけで。判断するのはどこまでも自分なわけで。考え抜いた後最終的には、自分の意志と意思を信じるしかないわけで。


・傲慢になるのは、やっぱり良くない。胸がひやっとするから。


・私は私であることが嫌になることなんてまずないし、私が私であって良かったと思う。ただ辟易することはある、じっさいのところ。


・敏感でありたい。たとえそちらのほうがつらくとも。


・私にはやはり、突き抜けたところがある。すとん、と。


・江國さんの世界は、大切なものできらめいているのだなぁと思う。もちろん誰しも多かれ少なかれそうなのだろうけれども、なんて言うのか、幸せの香りが強いのだ。まもられている感じ。それはもしたしたら、不幸せの香りを、きちんと知っているからなのかも知れないとふと思った。わからないけれどね。

・だいたい、幸せの極致と不幸せの極致はほとんど同じようなものなのだと、私に教えてくれた、あるいは教えてしまったのはこの人だった。

・念のために。さっき、まもられている感じ、と書いたけれども、私はなにも、ぬくぬくとなにも考えずに閉じこもっていることを表したかったのではない。まもられるのだって、大変なことなのだ。ああまもられているなぁというあの感じ、それはまさに、幸せと不幸せの極致なのだと思う。

・江國さんのつかう、どうしようもなく、だとか、絶望的に、だとか、かなしいほどに、だとかいう概念は、私の気もちにぴったりだった。だからすとんと身体に馴染んで、私は私なりにそれらの概念をあたため始めた。今まであんまり気がつかなったけれど、私はずいぶん、江國さんに影響を受けている。

・『いくつもの週末』に、確かこんな文があった。「南の島で木っ端微塵。ちょっと憧れないこともないけど。」これだ、これ!どきどきするし、わかってしまうことに、またどきどきする。最高に危険な文だと思います。そもそもにおいて『いくつもの週末』は、有り得ないほどに危険な本だった。


・私も、100があるのなら100が欲しい。いっそ120が欲しい。


・たとえものごとを否定したとしても拒絶したとしても、蹂躙は、したくない。


・自分で自分を規定し過ぎちゃ、いけないと思った。

・なんと言うか、それは、自分で自分を縛りつけているようなものだと思う。もちろん自律は大事だけれども、規定はしたくないなぁと。決めつけたくない。まだわりと曖昧な言語感覚なので、もうすこし煮詰めます。


・私はたいがい、「やらかす」たちだ。なんて言うか、やっちゃう。やっちゃったー、ってなる。でもそれで確実に、私の人生は動いている。それで今に辿りついている。だから、良いのかな、と思う。……いい加減に、自省は心がけるけれどもね。

・と言うか、私は今まで、「やらかし」で人生を進めていったといっても過言ではないと思う。たくさんやらかしました。それはもう、両手で数えても足りないくらい。でも、そのときどきにやらかさなかったら、今ごろべつの場所に着いていたのではないかと、思う。

・そして、私はここに辿りつきたかったんだ。べつのどこかではなく。だから、良いんだ。やらかしていって、良い。やらかさなければ、始まらない。さっきもちょっと言った通り、自省と自律は忘れないようにするけれども。


・そもそもにおいて話していてどこかに行けるということのほうが稀で、たいていは、どこにも行けないんだ。だからどこまでも行けるというのは、すごく幸せなこと。


・私は120が欲しいし、120を、与えたい。いやむしろ、120じゃ足りないくらいだ。


・それぞれがそれぞれのやりかたをもってそれぞれを解釈するということは、ひどく勝手なことにも思えるし、とても救いのあることのようにも思える。


・いわゆる完璧な「大人」という人はあんまりいなくって、たいていの人は仕方なく、もしくは成りゆきで「大人」になっているんだということは何となくわかってきたけれど、でもやっぱり「大人」が凄いといまだに思うのは、社会的に生きているところだ。私にはまだ、わからない。


・大袈裟な言いかただということを覚悟で。何か今、他人を、ひいては世界を許容できる気分だ。どこまでも。こんな気もちになったことは、ほとんどない。はじめてくらいかも知れない。


・でもやっぱり、辛さを他人と比較して、安心したり絶望したり、そういうことはしたくない。さっき書いた通り、辛さというのは絶対的なものだから。自分の基準で勝手に比較して、どうこうなるものじゃない。辛さの比較なんて、主観の範疇を出ないじゃないか。


・ある人と近しく親しいということは、針をすっと深く深く、どこまでも深く刺すかのように、その人のことを傷つけることができるということだと思う。いやもちろん、そんなことはしないけれどもね。こういったことを考えるとき、ぼんやりとした残酷さと、痺れるような愛しさを感じる。


・「時々、自分が何にもできないんじゃないか、どこにも行けないんじゃないかって考えることあるよ。」「どうして?」「どうしてだろうね。よくわからない。」 #twnovel


・世界の終わりって、なぜだか甘い雰囲気がある。それが良いとか、悪いとかではなく。


・自分が何か大きなものの一部なんだと思うことは、とても心地の好いものなのかも知れない。じっさいにそうしたいという話ではなくして。


・川が、ひとつの物語が終わったかのように暗かった。しずかな印象を受けた。


・それでもやっぱり、120が欲しいんだ。


・終わりません終わりません、生きることが終わりません。十五年、あんがいけっこう長かったよ。延々延々生きてきた。笑って泣いて怒って、でもそれはあくまでも表面の話。じっさいのところ、あたしはしらけている。生きることに、しらけている。 #twnovel


・うまく書けないということは、うまく呼吸ができないことと似ている。極端に言ってしまえば、だけれど。


・誰かと話すとき、私はちょっと不器用だ。馴染むのと馴染まないのとの間を、ふらふらとしている気がする。まあでも、ほんとに器用な人なんているのか、っていう話だけれども。


・水の国に、迷い込んだみたいだ。


・私は18歳で、どうしようもなく18歳で、溢れんばかりの若さをもっていて、でもすこしずつすこしずつこぼれ落ちてゆくものはやっぱりあって、それでも私はもっていて、それは確かなことで、私は若い、ぜんぜん若い。かき集める真似なんて飢えたふりなんてしなくて良い、私は確かに、もっている。

・昨日ちょっと熱っぽくて保健室に行ったのだけれど、ねんざか何かをしてしまったらしい中等部の人が、「あたしももう若くないから」と言っていた。保健の先生は「何言ってるの、まだまだ若いじゃんー」と笑っていて、私もそのときはそう思ったのだけれど、今、何となく思う。(つづきます)

・うしなってゆくのを、わかってしまうのかも知れない。すくなくとも私はそうだった。溢れんばかりにもっているから、溢れて溢れて流れ出てゆく。うしなってゆく。止められない、奔流。手の隙間から、さらりとこぼれ落ちてゆく。それが見えて、しまうのかも知れない。(もうちょっとだけ、つづけます)

・でもそれは必然だし必要だし、喜ばしいことなんだきっと。若さというのは誰しももっている。そして誰しもうしなってゆく。空っぽになった空間に、何を入れるか、何を入れられたかが大事なんだと思う。循環。それが、大事なんだ。うしなうのは、なくなることじゃないと思う。かたちを変えて得ること。


・がむしゃらに、書いている。今の私は。

・届け届け届いて欲しい!そんな気もちで、ひたすらに、刻んでいる。


・愛にまみれて埋もれて溺れたとしても、私は溶けない、溶けたくない。 #twpoem


・自己矛盾を孕んでたって生きるしわがままだろうが勝手だろうが自己中だろうが、生きるし、生きたいし、何てことないよって顔しながらふてぶてしく生きたいのに、できない。気にしてしまうよ、唇のおくの悪意絡みつく視線ひそやかな排他。どうしろっていうの、なすすべがない。 #twnovel


・空の向こうが、天の国みたいに輝いている。


・どうも私は、水から離れられないみたいだ。その概念、その質感、その香り。


・もっと冷静になりたい。

・しずかな情熱をもっていたい。

・やたらと武器を振り回すより、すっとひとところに刺したい。




(ここまで読んでくださって、ありがとうございました。)

(またいつか、こうやってまとめなおしたいと思います。)

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