ブロックバター、溶ける。
(ブロックバター革命に、ついて。)
べっとりと暗い帰り道、××さんと○○さんと帰り道を辿っているときに、衝撃的なことを言われた。○○さんから。
「ブロックバターってことはさ、頭から溶けてってるんだよね?」
その発想は、なかった。
まじか!とか何とか言って笑う私に、○○さんはつづける。
「なんか○○ちゃんが言ってたように、頭から油が……」
○○さんは、確かに言った。
Q「なんか色気あるとか言われるんだけど」(私)
A「それはお前の頭からしたたっているねっとりとした油を勘違いしてるだけだ」(○○さん)
面白かった私は、○○さんたちにこれを言った。確かに。
頭から油って、あくまでも比喩ですよ。念のため。
私「それは文章を柔らかくし始めたからかねー?」
○「え、うーん……」
ブロックバターは硬いから、私は柔らかくしようと努めてみた。
そしてその結果ブロックバターは溶け始めて、確かに柔らかくはなったけれど、それと同時に、ねっとりじっとり粘着質ななにかになった。
それが今の私の文章なのかもしれないと、ちょっと思った。
ブロックバターは、はたしていったい何になるのか。まだまだまだまだ、溶かしてゆきます。
しかしねっとりじっとり粘着質っていうのは、そのままなのかもしれないね。バターは固形だろうが液体だろうが、油で、もたれることに変わりはないから。
ブロックバターは、溶けつづけています。たぶん、今も。
(○○さんは中学のときに出会った友人で、××さんと○○さんは高校の友人です。)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます