海へ。(に)

(そういえば、「海へ…吹奏楽のために」という吹奏楽曲があったことを思い出しました。力強くてそれなのに叙情的で、なかなか好きです。でも今回のできごとは、こういうイメージじゃないんだよなぁ。)


(普段にまして不器用で、ちょっとばかり個人的な記事となってしまいましたが、私にはこうとしかこの場においては書けなかったので、あえて、載せることにします。色々細かく書こうと思えばいくらでも書けますし、思うところはたくさんあるのですが、でもそういうのは、ね。)

(そしてその影響で、記事が短くなりました。これでおしまいです。)



 そして、無事、お会いすることができました。その瞬間のことは、あえて詳しくは書きませんが、静止画みたいに、くっきりと思い出すことができます。

 このかたかなぁ、と思ったかたがやっぱりそうで、嬉しくて、なんかもうお会いしてからしばらくは「嬉しいです」としか言っていなかった気がします。感情が極まると、私は語彙がすくなくなります。そして何回も同じことを言います。


 その後のことはわりと個人的なことだと思うので、色々と考えに考えた末割愛することとしますが、すこしだけ、書き残します。



 船に乗りました。

 色々とあったのですが、まあ、結局のところは必然だったのでしょう。


 船のデッキに立って見渡した海のこと、私はそれを、とても書きたかったんです。屋根のうえに止まるかもめ、灰色の潮の匂いと、きらきらときらめく水面。

 不思議な気もちでした。まさか朝には船に乗ることになるなんて思っていなかったし、海がこんなにも執拗にきらめくことにすこしばかりびっくりしていたし、なにより、この言い表せない思いが、不思議でした。幸せな類のものであることは間違いないんです、間違いなく。臨界点に達して、ぼんやりしているときとちょっと似ている。そういうものだったのかも、知れません。そんな奇妙で幸福な気もちを私はじっくりと味わい、船は進んでゆきました。

 忘れることのできない航海でした。


 そしてもうひとつだけ強調しておくと、この日はひとつの大きな希望となって、あかあかと私のなかに燃えています。


 素晴らしい一日でした。

 家に帰っても、余韻にあてられてしまったくらいに。

 もしかしたら、今もあてられているのかも知れないくらいに。



 最後に。

 個人的メッセージを公の場に書くというのは私のなかでは異例なことですし、普段は決してしない類のことなのですが、でも、書きます。

 ありがとうございました。そして、よろしくお願いします。

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