すこしだけSFテイスト。

 荒川アンダーザブリッジ10巻、読み終えました。

 続きが気になって仕方ない。どうなるんだろう。

 荒川のギャグも大好きですが、シリアスもすごく好き。とっても好き。痺れます。

 荒川といえば、アニメ化しましたね。ちょろちょろと観ています。有名になって嬉しい反面、ほんのちょっとだけ寂しい気分。ありがちなファン心理ですね。「このバンド、インディーズ時代から知ってたんだぜ」って得意げに言うのと同じ心理。

 皆の素顔が気になります。その本当の顔を見ることは出来るのだろうか。そして皆、とくにニノの秘密も。


 荒川は、すこしだけSFテイストですよね。

 最近気がついたのですが、私はこの、すこしだけSFテイスト、というのが好きみたいです。がっつりとしたSFに触れたこともないのに何ですが。

 スプートニク号のライカ犬の話とか、ボイジャーのレコードの話とか、すっごく好き。それだけでもう何と言うか、小さな感慨を覚えると言うか、涙が出るようで微笑みたくなるような気がします。一言で言えば、胸きゅん。

 相対性理論も、そんな感じだと思います。すこしだけSFテイスト。「スマトラ警備隊」の「飛んでったボイジャー、惑星破壊」のところは、凄まじい衝撃を受けました。ボイジャーが、惑星破壊。これは凄いことです。色々な感情が動くでしょう。絶望が、アイロニーが、暖かな気持ちが、明るい諦観が、強さと希望が、この光景にすべて詰まっている気がしました。あるいは言いすぎなのかも知れませんが。


 科学の恩恵受けまくっておいて何ですが、科学を使いこなしている人類というのは、じつは私はそんなに好きじゃなくって、大きな宇宙の前にぽっかり立ち尽くして、困ったなぁなんて笑う姿、そういう姿が好きです。へにょへにょに笑いながらも、夢はもっている。どこまでも行くと決めている。そんな精神を、私はとくにボイジャーのレコードに感じます。困ったなぁ、じゃあ、贈り物でもしてみようか。

 一種の気楽さ。宇宙の果てを前にして、笑っているのがやっぱり好きです。究極的には、笑うしかないんだろうし。



 すこしだけSFテイスト、のものがあったら是非教えてください。

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