『内的体験』を勝手に読んでみる。

 長いうえにややこしくなっています。メモ書きに近いです、というかメモ書きです。需要ないもの上げてすみません。でもやりたいのでやらせてください。



 面倒にならないうちに、読んでしまいます。

 使う本は平凡社ライブラリーの『内的体験』です。

 春休みのうちに「序」と「第一部 内的体験への序論草案」を読んでしまいたいと思います。単純に計算して、一日5ページのペースで進んでいこうと思っています。

 「」の中の言葉は、特に記述がない限りは本文からの引用です。


 内的体験って何なのだかよくわかっていません。仏教で言う「悟り」の状態かな、とは思いますけれども。しかし理解出来るように読んでゆく。


 まったく無知で無学なので、間違った解釈や要約がざくざくあると思います。なるべく無いようには努力しますが、もしありましたらご容赦ください。



 一番最初のページには、「夜もまたひとつの太陽だ。」というツァラトゥストラの言葉が引用されています。ニーチェに影響を受けたのかな。影の部分も光を放つ、つまり影の思想(暗い思想)も力をもつ、ということを言いたいのでしょうか。


 P11。またもやニーチェの言葉。ニーチェに大きな影響を受けてるっぽいことがほぼ確定しました。「深刻さと快活さとがやさしく手を取り合っていないような章句は、まずただ一行もないだろう!」しかしバタイユはここで、「……このニーチェの言葉を、そのままこの本に言えたらどんなにいいだろうと思う。」と述べています。つまり、深刻さと快活さとがやさしく手を取り合っている文章はない、ということですね。すべての文章が深刻なのでしょうか。すべての文章が快活、というのはない気がする。この人の思想からして。直感的ですが。

 またニーチェの言葉。このP12にまでわたる文章を読んでみます。

 「奇異な、誘惑的な、危険に満ちたもうひとつの理想」が現れていて、この理想は「今日まで、聖なる、善き、不可侵の、崇高のなどと呼ばれてきたいっさいのものを」「愚弄するていのもの」らしいです。何ですかね、これは。新しい思想、のことを言っているのだろうか。だとしたら、宗教に反する思想である匂いがします。「崇高と呼ばれてきた」「いっさいのものを」「愚弄する」のですから。

 「この理想にとっては、民衆のあいだに現に流布している至高の諸価値は、それだけですでに有害、頽落、失墜を意味しようとし、少なくとも安逸を、盲目を、束の間の自己忘却を意味することになるであろう」

 「至高の諸価値」とは「聖なる、善き、不可侵の、崇高のなどと呼ばれてきたいっさいのもの」のことでしょうか。民衆の間では尊く扱われているけれども、この「理想」にとっては良くない思想。……もしかしてこれ、無神論のこと?

 この後、ちょっとはしょります。私なりの解釈で要約すると、この理想(無神論?)を権威ある荘重なもの(教会とかのことかな)の隣に並べてみると、その理想は「血肉を備えた」パロディに見える、つまり荘重なものの二次創作に見える、というような文章が続きます。そしてこの理想は、人間にとってずいぶんと大きなものであるらしい。「悲劇の開幕を告げる」だって。


 次もまたまたニーチェの引用。「もろもろの悲劇的本性が没落し去るのを眺めつつ、深い理解を、感動を、共感を示しながら、なおこれを笑いうること、これこそが崇高である」

 この理想、によって、「悲劇的本性が没落」するのかなぁ。ここの「崇高」がさっき出てきた「崇高」と同じ意味あいなのかが気になる。


 いちいち写していたらきりがないことにようやく気がついたので、ざっと読んでゆく。


 次の段落は、「全一者」でないことの苦痛について書いている。人は「全一者」になりたい、けれどなれないのね。この「全一者」っていうのが曲者なんだよなぁ、また。


 その次の段落は、「全一者」になることを望まない」ことについて書いている。自分が宇宙の一部(?)であるかのように思い込んでしまい、苦痛から逃れている人々について書いている。しかしバタイユに言わせればこれは麻薬で、麻薬から醒めたときさぁどうしよう、と皮肉げに問いかけている。


 「私たちは全一者ではない」バタイユは言い切る。

 「全一者」でないことを恥ずべきことだと自覚したとき、新しい世界が開ける、というようなことが書いてある。


 次の段落。「わかるやつにしかわかんないよね」的なことを書いている。理解するには、そういった感情の経験が必要だと。


 その次の段落、わからない……ちょうど15ページめだし、一旦きります。



 あ、でも、こうして読んでくと、普通に読むよりかはまだわかる、気がする。

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