第13話

『...信じてもらえないでしょう?』そう言ったサヤの表情は、初めて会った時の彼女と同じだった。

『信じるよ。信じるから、僕はこうして君の物語を描いてる。』こんなに僕が物事に執着、いや、人に

執着するのなんか初めてだ。なんでかは分からない。最初は興味半分だった。ネタが無くて描き詰まっていた僕の目の前に現れた新たなネタ、そんなものだった。しかし今は、サヤの抱えているものが何なのか、どうしてか、とにかくサヤの不安な顔を見たくなかった。いつものような笑顔でいて欲しかった。

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初めてのバッドエンド @sj510

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