夜空と少女の下で打ち上げる白い花火

 チェルシーを無事取り戻して、家の二階のサンルームへ瞬間移動テレポートしたボクとチェルシー。

 魔法でシートを敷いて、寝転がって見る花火っていいよね、と話をしていると花火が始まった。


 花火は綺麗だけど、花火の色とりどりの光で照らされたチェルシーはもっと綺麗。

 そんなチェルシーをしばらく見てたけど赤い光が何度も何度もチェルシーにかかるからどんな花火だろうと空を見やると真っ赤なハートの花火が何発も何発も打ち上がっていた。

 ハートの花火が終わるとボクはチェルシーに、ねぇ、と言って、ボクのこと好き? とボクを見るチェルシーの目を見つめて聞いてみる。

 好きって答えたチェルシーに対して、さらにボクはこう聞く。

「じゃあ抱きしめて? キスして? ……よしよしセックスして?」

 ボクが最後の言葉を言い始めたと同時に最後の花火が上がる大きな音がする。

 やっぱり最後の頼みが聞き取れなかったってチェルシーが言ったから、もう一度はっきりと、「よしよしセックス、して?」と告げる。

 よしよしセックスって何? というチェルシーに、名前の通りボクをよしよししてセックスするの、と説明して同意したチェルシー。

 早速ボクの頭をよしよしして、唇同士が触れあうだけのキスをして、ぎゅってしてくれた。

 次はどうしよう、と聞くチェルシーにボクは、膝枕しておっぱい吸いたいとリクエストする。

 チェルシーの膝……というか、ふとももに、ボクの頭をのせた後、チェルシーは浴衣をはだけてボクから見て右の胸をさらす……花火見てた間忘れてたけど、そういえばノーブラだったね……。

 本当は身八つ口って言う、女性物の和服の脇辺りにある切れ目からでも出来るらしいけれど、せっかくチェルシーが、自らの意志で、ボクに胸をさらしてくれたのを無駄にするのもどうかと思って、そのままチェルシーの胸をしゃぶる。

 やっぱりおいしい。見た目にしろ味にしろ白桃を思わせる柔らかな胸。そりたつ胸の頂点は、まるでさくらんぼ。

 本来吸っても何も出ないとはいえ、ボクの口の中では甘い牛乳の味がしている。

 そうやってチェルシーの胸を味わっていると、チェルシーがボクの名前を切なげかつ可愛い声で呼び、この大きいの……どうしよう、と聞くチェルシーの声にボクは胸から口を離し、下腹部を指差してこう答えた。

「……キミが許してくれるなら、……膣内このなかで、よしよしして……?」

 チェルシーはもう一度、ズボン越しでも目に見えて盛り上がるボクを見やった後、生唾を飲み込んでから、分かった、って答える。

 チェルシーはボクのズボンと下着を脱がせ、自分は下着をずらして、ボクの欲の化身を包むように、上に乗る。

 ボクを受け入れただけで収縮するチェルシーの中。入った矢先に射精ださないようにこらえたボク。

 チェルシーがボクの上で腰を、いや、腰のついでに揺れる胸を、いや、身体全体を上下するのを、間近で眺められる機会なんて多分二度とないもん。

 三回程ゆっくりと上下して休むチェルシー。

 ボクはそんなチェルシーの腰を掴んで、キミのいいとこはここでしょ? と、これ以前のセックスで締まりが良くなったり、嬌声を漏らしたりした場所を数度突く。

 チェルシー自身でも、ボクをそこにぶつけて見れば今までで一番の声を上げて、そこばかり狙うチェルシーに対抗してずれたところに当てさせ、……スのいじわるぅとチェルシーを涙目にさせる。

 そのままボクは、涙から汗から全身から甘く香るチェルシーを抱きよせて、ボクを締めあげてくるチェルシーの中に白い花火を打ち上げた。


 それから、チェルシーの涙を魔法で集めながら、ボクの上で寝そべって泣くチェルシーを抱きしめて慰められる幸せに浸った後、チェルシーにボクを抜かせて、一緒に風呂場へ瞬間移動し、チェルシーから一人ずつ……二人でいるともう一回しちゃいそうだから……シャワーを浴びて、チェルシーの寝室へ瞬間移動し、ベッドに寝かせる。

 そしてチェルシーの悦楽の涙をゆっくり味わってから、眠るチェルシーに避妊薬を投与しようと手を伸ばして……目が覚めた。

 全ては夢だった。

 いや、チェルシーに近づいた奴らをチェルシーが見てる前で消した辺りから夢かな? って思い始めて、チェルシーがボクのことを好きって答えてから確信に変わってたけど。

 よりによって本当にチェルシーと花火を見た夜にこんな夢を見るなんて……。

 来年、いや、……ボクらが生まれ変わってちゃんとそういう関係になれたら正夢になってくれる、かな……。

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少女に対する『彼』の我慢が限界突破したようです 霜月二十三 @vEAqs1123

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