俺、どうせ異世界転生するなら勇者がいいです。あ、あとイケメンにしてください。魔剣と聖剣も欲しいなぁ。魔法は全部使えるようにしといてください。

テト/ノア

第1話 魔王?一発ですよそんなもの。

伊藤いとうみかどさん。あなたは死にました」


「やったぜ!じゃあ異世界転生させてください!」


「は?」


気がついたら雲の上にいました。

目の前には羽のついた綺麗な金髪のお姉さん。

これはもう死んだっぽいので異世界転生させてもらおうと一瞬で決断したZE★


「えぇ!?死んだことに何か驚かないんですか!?」


「死んだら死んだでもう一回新しい自分を磨きたいと思っただけです!」


「馬鹿なんですか?」


「いえ!学年では1番でした!」


「嘘ですね。」


「はい!嘘です!真ん中より下でした!なんでわかったんですか?」


「心を読みました。」


「え?」


「だからその.....」


「今すぐエロい妄想をやめますすいませんでした」


めっちゃエロい妄想も読まれてた.....l


「まぁ転生させてあげます」


「ありがとうございます!」


「持っていきたいものとかスキルとかあれば言ってください。」


「いいんですか!?」


「できる範囲ならば」


「じゃあ、【魔剣】と【聖剣】が欲しいです。

あとは【魔法】とか全部使えるようになりたいです。

あ、職業は勇者でお願いします。

【スキル】とかも全部持っていきたいです」


「ここまで強欲な人は初めてです!いいですけどね!」


「イケメンにしておいてください。

一生遊んで暮らせるお金もほしいですね」


「遠慮なさすぎですよ!」


「これぐらいでいいです。」


ふぅ....とため息をつく


「じゃ、よろしくお願いします。」


「はいはい.....向こうに着いたら全部手に入ってるので気にせずいってらっしゃいませ」


「行ってきます!」


強い光に飲み込まれながら俺は異世界へ向かった。






目がさめるとそこは大きな木の下だった。

そこから見える街は洋風で、異世界っぽい。


「ここで無双するぞぉぉぉぉ!」


決意を胸に目の前に見える街へと向かった。


そういえば【魔剣】とかがない。

持ち物を確認してもない。

あるのはポケットに入っている一枚のカード。


「お!ビンゴ!」


見つけたのはステータスプレートのようなもので

ものが収納できるらしい。

魔法も....描いてある!やったぜ!

使ってみよーっと!


火球かきゅう!」


最弱魔法と描かれた魔法を撃ってみる。

すると。


「デカぁ!!!!?」


想像以上にでかい火の球が出て早すぎるスピードで進んでいく。

ん?進んでいく?

撃った方向は街の方でした。


「あ、やべっ」


気付いたら街は火の海と化していた。


どどどどどどどどど.....

どうしましょぉぉぉぉぉぉ!!!

街の人を無双しちゃったよ!

殺人鬼じゃん俺!


「と....とりあえず逃げよう!」


バレなきゃ犯罪じゃないんだよぉぉぉ!


街とは反対方向に走っていくと。

城が見えてきた。


行ってみるしかねぇ!

全力で走って城の方へ行く。

そこで何人かとすれ違った。


「おい!魔物の街が家事だってよ!

行ってみようぜ!」


「マジかよ!結界破れる人いたんだ!」


魔物の....街?

ならいいんじゃね!?


って事でもう一度さっきの街に行ってみた。

へんな魔物たちが頑張って火を消している。

「おいおい!これ今攻めたら勝てるんじゃね?」

という声も聞こえてきた。

それには答えるしかないよね!


「皆さん!私が!この街を!破壊して見せましょう!この!勇者!ミカドが!」


「やってみろぉ!」

「やれやれぇ!」


「火球!火球!火球!火球!火球!」


「「「!?」」」


次々に火球を出して街を破壊していく。

きもてぃ!


「あの城に向けて最上級魔法『火炎龍』を出そうと思います!」


「「「え!?」」」


「火炎龍!!!!!!!!」


ゴゴゴゴゴゴという音の後に火の龍が城の方へ向かっていく。


「あははははははっっっっっ!!!見ろ!

あのへんな趣味の城ぶっ壊れていくぞ!w」


「「「・・・」」」


「皆さんどうしました...?」


「あんた本当は魔王だろ?」

「魔物をあんな楽しそうに虐殺するなんて...!」

「こいつ....やべぇ!」


罵詈雑言を言われてしまいました。


「ずい“ま”ぜん“でじだ」


と血まみれの大男が現れた。


「魔王だ!逃げろ!」

「でも弱ってね!?」


「ほぅ?お前が魔王か....。」

威圧してみた。


「ひぃぃぃ!すいませんでした!もう人間に手出ししません!だから命だけはぁ!」

土下座で頼んでくる。


「あぁ?人間様だろうがよぉ!」


石を蹴る。


「ひぃぃぃ!すいません!すいません!」


なんだろう。すごく楽しい。


「あ....悪魔だ...!」

「魔王より魔王っぽい...!」

「魔王負けんなー!」


魔王コールが始まる。


「人間の皆様....!うぅ!魔王レオニダス!頑張りま『火球!』ぎゃぁぁぁぁ!!!」


「ま、俺に逆らったらこうなる。」


「「「ひでぇ....!」」」


「ええっと回復っと」


魔王の死体?に回復魔法をかける。


「はっ!死ぬかと思った!」


「死んだよ?殺したもん。」


「え!?」


「なんかムカつくからもう一回死んどくか?」


「すいません!助けてください!」


「んー。じゃあ今日からお前俺のペットな!」


「嫌ですよ!勇者さぁんそりゃないっすよぉ〜」


急に馴れ馴れしくなった。

他の魔法も試してみるか。


「氷山!!」


「え!?ちょ!」


魔王を氷ずけにした。


「「「・・・」」」


「砕けろ!あ。やべっ」


魔王ごと砕いちゃったw


「回復!」


魔王の顔だったであろう場所に回復魔法をかける。


「ちょ!氷ずけにするなんて酷.....」


「あぁこれお前の死体な!」


「いやぁぁぁぁぁ!!!」


その悲鳴は世界中に聞こえたそうです。

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俺、どうせ異世界転生するなら勇者がいいです。あ、あとイケメンにしてください。魔剣と聖剣も欲しいなぁ。魔法は全部使えるようにしといてください。 テト/ノア @noa1230

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