異世界テレパシー‪❤️ショッピング

異世界テレパシーショッピング 放送終了のお知らせ

「今回は内容を変更してお届けしております。異世界テレパシーショッピング、パールウェーブ、ヤスダです」

「なんで仕切ってんのさ」

「じゃあお前やるか？　経過報告とか真面目な話できんのか？」

「はぁ？　なんでそんな面倒なのやんなきゃいけないのさ」

「じゃ黙ってろ。えーー、これまで異世界テレパシーショッピング、ご視聴ご利用ありがとうございました。これまで多くのお客様に支えられ、多くの商品をご紹介、ご提供させていただいてきた等番組ですが、今日を持ちまして最終回、となります」

「理由言って理由」

「言うから黙ってろ。最終回、番組終了の理由なのですが、我らコーポレーションの顔役である社長、ナナ=ビンテージですが、現在入院しておりまして、命に関わるような状態ではないのですが、しばらく療養が必要となりました」

「産休だって」

「違う！　病気について散々口裏合わせてたろうがなんで本番でこうなんだよテメェは！」

「嘘は良くないよ」

「産休も嘘だろうが！　とにかく！　社長は番組で商品をご紹介できる状態にありません。彼女抜きで、あるいは代役を、とも考えましたが、この番組、ひいてはコーポレーションは一重に彼女のキャラクターに支えられてきた部分が大きく、それを汚すぐらいならとこの度終了の判断をさせて頂きました」

「あれ？　会社解散？　破産？」

「いえ、コーポレーションは残ります。これまでご紹介してきました商品に関してはこれまで通り、ご購入が可能です。また最新商品であるシャブホワイトですが、現在注文が殺到しておりまして、配送に遅延が出ていること、大変なご迷惑をおかけしていること、重ねてこの場で謝罪いたします」

「土下座、切腹」

「現在急ピッチでシャブホワイトの増産を行なっておりまして、同時に専用サイトも立ち上げてありますので、詳しいことはそちらをご覧ください」

「あ、ドクター」

　ビ！

「改めまして、異世界テレパシーショッピング、これまでのご視聴ご利用ありがとうございました。今回で等番組は終了となりますが、ナナ=ビンテージ社長が回復次第、再開する予定です。それまでの間、暫しのお別れです。これまで、おい、最後ぐらい合わせろ、ありがとうございました！」

「ありがとねー！」

　ビ！

「…………よし！　終わった。ラーメン食べ行こ！」