特別企画 インタビュー
パールウェーブコーポレーション社社長、ナナ=ビンテージ、元女神という異色の経歴を持つ彼女は、如何にして異世界テレパシーショッピングを始めたのか。
「正直、やってることは女神時代と変わってないと思ってます。異世界という、存在自体も伝わってもない世界へ旅立つ背中を優しく押してあげる。テレパシーショッピングはそのアフターケアをと思い始めたのです」
異世界テレパシーショッピング開始、滑り出しは順調だった。
「戦乙女の黒コート、即完売でした。無料プレゼントということもありましたが、お問い合わせがすごくて、その勢いに乗って次のマヨネーズ壺、金属溶解装置、売り上げは順調でした」
しかし、すぐに暗礁に乗り上げた。
「……これは、私たちのミスでした。エクスプレイズ・ヨーグルト、火薬製造のための特定健康食材、アクシデントで爆破オチだったんです。生放送ということのあって、でもこれはこれで笑いが取れていいんじゃないかなな、なんて、危機感は無かったです」
だが、この回をきっかけに売り上げは急降下する。
「今思えば当然だったんです。異世界に行かれる方々は、中心にいる人物、主人公が失敗することを極度に嫌う、そんな当たり前のことに私たちは気がついてなかったんです。いえ、私を主人公って見てくださってたのは嬉しい誤算でしたが、誤算は誤算でした」
それでも数多くの商品を送り出すも、売り上げは低迷していく。
「頑張りましたよ〜。商品も厳選しましたし、テコ入れで人も変えた。あぁでもこれはクレームがあったからなんだけどね。でもうまくいかない時はいかないもんですねぇ」
追い詰められる中、起死回生の一手を打つ。
「クローンバイオ装置、人体錬成を組み込んだ最新機器、ただでさえカツカツな中で更に借金して買い取った機械、そこからの人身売買、失敗したら私を売らなきゃいけませんでしたよ」
そこからの逆転、ニューオヤーは大ヒットとなった。
「初めは、子供か恋人を売ろうと思っていたんです。ですが社員のクーヘン君が、今は母親だー! て、押し切ってね。彼の経歴はそっち方面に明るいので、任せたんです。そしたらボーン! 今や看板商品ですよ」
逆転は続く。
「ロリショタマスク、あんまり顧客情報は出せないんですが、ニューオヤー同様に一部のコアなファンを獲得できたのが大きかったです。失敗を補うような商品よりも、より成功を強くさせる商品、ハーレム強化路線を開拓できたのです」
そんな社長に今後の展望を聞いた。
「今やってるのは、ニューオヤー製造のための人体錬成陣、これを小型化して売り出したいな、と。そしたら売り上げ的には大打撃になりますが、既に海賊版も出回ってるようでして、元々が独占技術って訳でもありません。なら一層、って、お客様への恩返しの意味もあります」
これからも頑張り続けるビンテージ社長、彼女の元気の秘訣はなんだろう。
「はい。それはズバリ、シャブホワイトですね。これとの出会いは人生をガラリと変えてくれました」
シャブホワイトとは?
「これです。いつも持ち歩いて、私は顆粒タイプを、食事と一緒に頂いてます。水に溶かすんですけど、どんな料理にも邪魔にならないんです」
シャブホワイト、飲みやすい顆粒と即効性の静脈注射のツータイプ!
「最初は半信半疑でした。お薬とか怖いなぁって、だけど一度使ったらもう、そんなの吹っ飛んじゃいました」
シャブホワイト、天然成分100%だから安心で安全!
「正にエネルギーの塊ですね。これ一つでご飯なくても寝なくても一日中働いていけるんですよ」
シャブホワイト、疲労がポンと飛ぶ!
「やみつきですね。もう、手放せませんよ。ない生活なんて考えられないですね」
シャブホワイト、一日三回すぐに効く!
「それとここだけの話ですが、これ、ダイエットにも良いんです」
シャブホワイト、いつまでも綺麗でいたいあなたにこそ飲んでもらいたい!
「騙されたと思って一度でいいから使ってみてください。ほんと、最初の数秒でもう、世界が変わりますから」
シャブホワイト!
シャブホワイト!
シャブホワイト!
飲んで忘れろシャブホワイト!
無理は体に毒だぞシャブホワイト!
砂糖を強めたようなものだぞシャブホワイト!
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用法用量を守って正しくお使い下さい!
「シャブホワイト、私、ナナ=ビンテージのイチオシです」
シャブホワイト!!!
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