エピローグ
あの猫が消えてから1週間が経った。
あと私はあの猫はなぜ私を急かしたのか考えたがわからないままだった。
そして夏休みの最終日に母から聞いた話で私は気がついたのだった。
なんのことはない、あの猫がこの世にいられたのは限られた期間の中だけだったのだ。
そう、四十九日である。
猫が死んだのは7月の半ばだった。
おそらく四十九日の最後の日が8月の終わりだったのだろう。
それにしても私のあげた名前と首輪を気に入っていてくれたのだと思う柄にもなく涙がこぼれてしまった。悔しい。
今度姉の家にある仏壇に煮干しでもあげに行こうかな、と思いながら私は学校へ行くのだった。
「いってきます!」
にゃおん、と猫の鳴き声が聞こえた気がした。
猫が死んだ イヌ @inuhiyo
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