最後まで執筆お疲れ様です。
最後まで大変面白く読まさせて頂きました。
読者の気を惹くエピソードは多いですし、天音にまつわるどんでん返しが素直に好きです。天音がふわふわを想う気持ちが残っていて良かったなぁと、素直に想ったりもします。
この物語の強みは、やはりライトノベル風の作風と、それとはまるでアンバランスな悲惨なエピソードの数々なのでしょうね……。
正直に言うと、私はこの物語が痛々しすぎて、途中で読むのを辞めようと思いました。なぜなら、この物語がハッピーエンドを迎えることが無いであろうことが、作中でずっと描かれていて、私はこの作品の想定読者ではないな、と感じていたからです。
結果、バットエンドではないものの――問題が解決したとは言い難い結末でしたね。
はっきり言ってしまうと、この物語自体は完成度も高いし、面白いと感じるのですが、私はこの物語をもう一度読みたいとは思いませんし、これを書いた作者様の別作品を読もうと思う気にはならなかったりします。
話題作とか衝撃作って、諸刃の剣なんだなぁと思ったりしました。
この物語は面白いけれど、結局のところ、読者を選びすぎる作品なんですよね。
例えばまず、SFそのものが読者が少ないジャンルですし、このライトノベル風の作風を受け入れて、性関係の題材もOKで、かつ悲惨なエピソードに耐えうる読者ともなるとさらに人を選ぶ作品でしょう。上記の理由もあって。アニメが向いている文体の作品ですが、この物語がアニメになることも無さそうですよね。
この物語はそういった大きなマイナスを抱えていて、それを覆すにはラストの一歩足りなかったかなぁ、というのが私の素直な感想です。
結局のところ、ただの好みではあるんですけれどね笑
この物語が刺さる人には強く刺さるかも知れません。
……凄い叩いているような感想になってしまって申し訳ないんですが、私はこの物語に出てくる登場人物たちが好きです。
文量の割に人数が多いにも関わらず、全員が生き生きとしていて――その一人一人に感情移入するには充分で、とても素晴らしかったです。
でも、だからこそ、謝さんや岩永さんがあっさりと殺されるシーンは衝撃を与えるためだけの駒に使われたように感じて不快でしたし、最後の方で天音がをバニラを殺したという映像を見るシーンでは本当に絶望しました。
バニラに関しては最終的には生きているとまた明かされた訳ですが、私はどうもマイナスが尾を引きすぎてしまって、素直に喜ぶことができなかったりしました。
長々とよくわからない感想ですみません。
気に障られましたら、こんなコメント消しちゃって下さいね大汗
私はこの作品の登場人物たちは大好きですが、この物語の展開は大嫌いなんですよね苦笑 本当に評価の難しい作品で、執筆されるのもとても苦労されたと思います。
お疲れさまでした。
面白い物語をありがとうございます!
作者からの返信
批判も含まれていますが、きちんと読んで下さったのがよく伝わります。大変嬉しいです。
万人受けする作風ではないというのは承知しています。確かにマイナス面はありますが、ふわふわが自分で自分の道を選ぶというのが、作品のテーマであり、世界観としては非情にならざるを得ませんでした。感情移入される方には辛い展開の連続でしたね。その点は申し訳ないです。
概ね、おっしゃる通りで反論の余地はないのですが、百合SFは優秀という考えは今でも変わらないです。強情だなと思われるかもしれませんが、私以外の誰かが別の成果を上げることを期待します。
なんというか……攻めた作品だな。と思いました。
カクコン5参加作品なので、大丈夫かな? この表現……とハラハラしながら読んだ部分もありました💦
でも、個性的でとても良いと思います。タイトルからしてインパクトありますものねえ。
良い結果を得られます様に。
では、失礼します。
作者からの返信
まだ体系化されてない分野なので、これが正解という結論は出し辛いと思います。そこがコンテストでどう出るか、ですね。
自分的にはやりきった感があるので、悔いはありません。爪痕残せればいいなと思います。
応援ありがとうございます。励みになります。
完結、面白かったです。
なんとも表現しがたい物語でした。
終盤の展開には、二転三転、肝を冷やしましたが、(天音……)。
最後は、「僕」が前に進んでいくという前向きさ。
このラストになるのがすさまじい。
もっと暗いものになるかと……
ところどころに滑り込ませている時事ネタも攻めるねぇ、と唸らされました。
序盤は「密閉空間」を感じましたが(そこに魅力はあり)、最後には吹き抜ける風のようなものを感じました。
作者からの返信
伊藤計劃ともオーウェルとも違うラストにしたかったので、こういう運びになりました。
ギリギリの希望というか苦し紛れなのかもしれないですけどね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
拝読させていただきました。面白かったです。
天音の嘘をふわふわは気が付かないままなのでしょうか、あまりの絶望に心が気づきを拒否してるのかもしれませんね。
気がついたときはもう、自死しかないのでしょうから。
作者からの返信
懐かしい作品に感想ありがとうございます。
今考えると荒っぽ展開…
ふわふわはあらゆることを飲み込んで自由意思を選択する、人間にはそれだけの強さがあると私は考えました。
これは私の考えなので押しつけになってしまわないか心配なのですが、多様な読み方可能になるのは小説の醍醐味ですね。
貴重なご意見ありがたいです。
今年も残りわずかになりました。良いお年を。