第7話 僕といるときの彩矢ちゃんは気持ち悪い
教室を出た僕は三浦の後について、相談室に向かった。相談室は教室と同じフロアーにあり、ガラス張りの小部屋となっている。テーブルが二つと、自動販売機が一つ稼働している。
相談室と銘打たれているが、生徒の出入りは自由だ。今日も三人の少女がお茶をすすりながらおしゃべりに興じてていた。
「悪いわね、ちょっと席を外してくれる?」
三浦がお願いの形を借りた命令を下すと、三人は蜘蛛の子を散らすように出ていった。一人は僕に同情的な目を向けてきた。これからこってり絞られると思ってるのだろう。果たしてひどい目に合うのはどちらかな。
「さて、と」
三浦が職員特権の遠隔操作ブラインドを落として、密室の状態を作り出した。それから鞭をテーブルに置いて自販機の前に立った。
「瑞樹ちゃんも何か飲む? 奢るわよ」
やけになれなれしく僕を呼ぶので、近づいて手首を掴んだ。はっと、緊張した顔で三浦が振り返る。
「何をするの……!? 離しなさい」
僕は構わず、握り込む力を強める。教室での怒りは少しも収まっていなかった。
「天音の扱いを少しは考えろよ。あれじゃ誰も幸せにならない」
「あの子の物覚えが悪いがいけないのよ。瑞樹ちゃんもそう思ってるでしょう? あれは教育的指導です。あの子もいつか必ずわかってくれるわ」
物覚えの悪いのは本当に豚だけか。一つ教育者とやらの体で試してみようじゃないか。僕はおちんぽ様を三浦の頬に押し当てた。三浦の眼鏡の奥の小さな瞳はもの問いたげに揺れている。
「くわえろ」
三浦は顔をそむけようとするが、僕は顎をつかんで引き戻す。
「自分が何を言ってるのかわかってるの? そ、そんな卑猥な物体をくわえろですって!?」
「毎日卑猥なブツを見慣れてるせいで、僕は何とも思わねえな。ところで指導を受けてる生徒より、これの扱いが下手ってことはないよね? 先生」
三浦が喉を動かした。口がわずかに開いたので、おちんぽ様をねじこんだ。歯の抵抗を強引に無視し、舌を奥に押し込むように無理矢理おちんぽ様を突き立てた。十八センチ近くあるおちんぽ様が半分以上飲み込まれる。
三浦は顎を上げ、苦しみから逃れようとするが、自販機に体を押さえつけられているから無駄である。
喉奥に当たっても突きを緩めず、むしろ突き破ってやろうという気持ちすらあった。三浦は酸欠にあえぎながら、みっともなく膝を笑わせ、手を万歳させながら珍妙なダンスを踊っている。
このまま殺してやりたいのだが、三浦の頬が恍惚に緩んでいるがわかって興ざめする。
力任せにおちんぽ様を引き抜いた。お帰りおちんぽ様。
「げほっ、がほっ……」
三浦は膝をついて、せき込んでいる。僕は椅子に座って教師の仮面を失った女を見下ろした。三浦の目は喜悦に染まっている。
三浦は普段サディストを装っているが真性のマゾで、天音を虐めるのも僕にヘイトが溜まるのを期待してのことだ。こいつのストレス発散に利用されるのはおもしろくないが、最近は必要悪と諦めている。
「彩矢ちゃん、喉乾いた。コーヒーのみたい」
三浦は息をするので精一杯らしく、僕の声が聞こえてないらしかった。おちんぽ様を投げつけると、顔に当たり眼鏡を吹き飛ばした。
「早くしろよ」
「はいぃ……ただいま」
三浦は情けない声で返事をすると、指示に従った。主従が逆さになるのは二人きりの時に限られるが、いつ見ても気持ち悪いな、こいつ。
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