Ⅱ部予告編
夏の事件から五ヶ月。
紆余曲折の末、交際を始めたセリアルカとアルファルド。
そんな折、父からの一通の手紙が嵐を呼ぶ。
『――お父さんは今年の冬休みをオクシタニアで過ごす予定だけど、君たちはどうする?』
オクシタニア。そこは、
銀の月が落ちた世界の果ての森。
太陽と月の兄弟神が生まれ落ちた神域。
呼ばれるままに、オクシタニアに行くと決めたその日から、彼の様子がおかしい。
彼が纏う深い闇と色香に翻弄されながら、拭い去れない違和感にセリアルカは困惑する。
君は、本当に私の知るアルファルドなのだろうか……?
ある者は、遠い日の約束を果たすために。
ある者は、失った過去を取り戻すために。
ある者は、過酷な運命に抗うために。
そして、ある者は、新たな■■■の■■を■■ために。
それぞれの思いを抱えながら、果ての森への旅が始まる。
この旅を終える時、私たちは今までの関係でいられるのだろうか。
『月落ちる森Ⅱ 巡る星辰』
月落ちる森Ⅰ 白夜の狼 小湊セツ @kominato-s
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