お部屋で癒されながらイチャイチャしてみる?

小鳥遊凛音

お部屋で癒されながらイチャイチャしてみる?

こんにちは♪お邪魔しま~す。

うんうん、ここがお兄さんのお部屋なんだ~?思っていたより綺麗に片づけてあるみたいだし、清潔感があるよね!

どうしたの?ボ~ッとして?私の顔に何か付いてる?

あぁ、JKと付き合うなんて考えられないからその女の子を自分の家に連れ込んだって言う余韻に浸っているのかな?

まだ付き合い始めて1週間しか経ってないもんね、実感沸かないってのも分かる気がするよ。じゃあ、これから時間はた~っぷりあるから、その「実感」を味わってもらっちゃおうかな?折角お兄さんの家に招待してくれたんだし、まったりとした甘~いひと時をプレゼントしちゃうわね。



よし、着替えも終わった事だし、先ずはどうする?定番の恋人同士なら「耳かき」する?

良いよ、私の膝枕使って?そう、寝てくれて良いから・・・

じゃあ始めるよ?

ふ~・・・あっ、動いちゃダメ!危ないから。少し埃とかを先に払おうとしただけだからね。

こうやって私が耳掃除をしていると何だか本当の夫婦みたいになった感じがしない?

あっ、リラックスして来た?そう、今お掃除しているからそのままリラックスして私の話も聴いてくれると嬉しいな♪

私ね、結構耳かきは得意だからいっぱい気持ち良くなってね♪

でも、1週間前迄考えもしなかった状況だね?まさか先生であるあなたに告白されるなんて!私たちって学年と持ち場が違うから学校でも会う機会も少なかったけど、正直私も先生の事嫌いじゃなかったし、むしろ先生って人気も高いからまさか私に!?って驚いちゃった。

どうかな?気持ち良くなって来た?それ程汚れていない様だけどやるのとやらないのとでは聴こえ方も若干違っているかもしれないね。ほらもう少しこちら側の耳、続けるね・・・

先生はユニークで学校の女子生徒からも支持されているって噂があるんだけどそれって本当なのかな?そうだとしたら私も鼻が高いけど、そうじゃなくても先生は優しくて格好良いなって思っているから・・・正直言ってどちらでも良いの。

えっ?私の事?それは先生が一番よく知っているんじゃないの?だって私に告白して来る位だから・・・

そう・・・ね。私は、先生が見ている通りだとは思うけどよく言われるのは、凄く可愛くて優しくて髪が綺麗だねって・・・まあ、お世辞だと思うけど・・・何だか恥ずかしくなっちゃうね。例え嘘だとしてもそのように褒めてくれると何だか・・・


じゃあ、反対側を向いてね。そうそう、わぁ・・・こっちの耳の方が少し汚れているかも!?

大丈夫だよ、綺麗にするから♪始めるよ?


告白?私が今迄何人の人に告白されたかって?

うぅ~ん、実は結構告白自体は受けて来たんだよね・・・最初は小学校の5年生の頃に2人の男子から、そして中学校に入って5人、2年になって10人、3年でも10人、それぞれ別の人からだった。高校に入って1年の時に15人、2年になってコンテストがあったじゃない?あれで優勝したからなのかその後は正直数えきれない程来ちゃったよ。

うん、全員断ったよ。私もまだお付き合いした男性はいません。先生が初めてだよ♪ふふっ、先生、こんな話していると鼻が高くなっちゃう?

そうだよ♪こうやって話をしていると自分はひょっとしてモテているのかな?って自惚れちゃうかも?

えっ?どうしてそれだけの人数から告白を受けたのに誰とも付き合わなかったのかって?

そうだなぁ?何でだろうね?きっと先生と付き合うって運命が決めていたからじゃないかしら?

あっ!?先生顔が真っ赤だよ?ふふふっ、可愛い♪

そんな私が今は先生だけのものになっているって思ったらどう思う?嬉しいかな?

でも私も見ていたんだよ?先生が女子生徒から告白されている所を。

先生も結構告白されていると思うけどどうして私に告白したの?


えっ?そうだったんだ・・・でもそう言う風に言ってくれて私も嬉しいな♪

ふ~!はい、出来ました♪綺麗になったよ!


ねぇ、先生?この後どうする?

そこのベッドに腰かけて話をするの?

いいよ!じゃあ、先生の直ぐ隣に座るね。

何だか先生の心臓の音が聴こえて来るんじゃないか?って程近いけど、私も感じてくれているかな?

先生って体も鍛えてるの?結構しっかりとした体格の様に見えるけど?

私は学生だから学校以外でだと少しジョギングしたりストレッチをして体を慣らしたりしているよ。やっぱり体を動かすのって気持ち良いもんね♪

先生?まだ私たち付き合い初めて1週間だから色々と知らない事がいっぱいだから、こうやって色々とお話しながらお互いの事もっと知って行きたいね?

好きな食べ物は?


そうなんだ!私も好きだよ?後、好きな歌は?


うん、良い感じだね!こうやってお話していると私ももっともっと先生の事が好きになって来ちゃう。

先生って耳とか弱いのかな?


えっ!?変な事聞くねって?だってさっき耳かきしようとして息吹きかけたでしょう?その時ビクンって体が反応していたからそうなのかなって思ったの。結構耳弱い人って多いよね?


ニヤニヤ・・・じゃあ、先生♪これから私が~先生の耳の側でお話するから先生はそのままお話続けましょう?


「せ・ん・せ・い♪どうかな?耳から直接私の声が入って行くでしょう?

私は囁く様に喋るね♪」


「そうだ!ここで先生にクイズを出題♪ 昨日私ね、放課後帰ろうとしていたんだけど、校庭から門を出ようとした時にね、男子が出て来て、「君の事をずっと見ていました。君の事が好きです!僕と付き合って下さい!」って告白されちゃったの。その後私どう言ったか分かるかな?正解したらご褒美あげちゃいますね。」


「どうですか?出て来ないですか?じゃあ、ヒントを1つ・・・勿論断ったよ。ただ、どう言う事を言ってお断りしたかって言う所なの。」


「ちょっと難し過ぎるかな?じゃあ、ヒントその2・・・私がその男子の告白内容を先に喋ったけれど、そこに何か引っかかりを覚えない?」


「そうでぇ~す!正解は・・・「あなたは私の名前を知らないのでしょうか?私は皆月 凛華(みなづき りんか)」です。ごめんなさい、折角の告白ですが私はもうお付き合いをしている男性がいるのでお断りします。」


「私がそう言うと、その男の子は慌てて、ごめんなさい、名前は知っていましたが緊張していて・・・と言って帰って行ったの。」


「先生、少し不安な表情をしているけど、どうしたのかな?もしかして、私が誰かに取られてしまうとか考えたの?大丈夫だよ♪私は先生だけのものだから。私ね、決めた事は割と突き通すタイプだから頑固っぽい所も昔からあったんだよ?だから、今日はずっと先生といるって決めて来たから先生は私からは逃げられません♪」


「ふふっ♪先生って意外と可愛いですね。そうだっ!正解したからご褒美あげないといけませんね♪実はご褒美の内容考えていませんでした~って言いつつ、チュッ♪・・・ごめんなさい。突然で!でもこうやって先生と一緒に近くでお互いを感じていられるから私にとってはこれがご褒美だよ?先生はどうなんだろう?こうやって私と一緒にいる事をどんな風に思っていてくれるのかな?」


「もし眠くなって来たら眠っちゃっても良いよ?私がずっと側にいてあげるから。膝枕しても良いよ?」


「先生、あったかいね・・・私も少しウトウトして来ちゃった・・・」


「今日は先生とお部屋デートだけど、今度は普通に外に出てデートしたいよね?もう少ししたら私も卒業だから正々堂々と見せびらかせるし!ふふっ♪何か先生と付き合い始めて、色々と前向きに考えられる様になって来たな。こう見えて私って意外と消極的だったんだよ?例えば・・・」


「告白の事もそうなんだ、自分に自信が無いって言う所が本当はあってね・・・お付き合いしても相手の事を大切に出来るかな?上手くやって行けるかな?って不安が先に出ちゃって直ぐに断ってしまうの。だから先生に告白された時も本当はちょっとだけその事が頭にあったんだ。でも先生の綺麗な瞳を見ていたら何だか自分もこの人みたいな素直で真っすぐになれたら良いなって思ったんだ・・・って恥ずかしいな、こう言う事言うのって、えへへっ・・・」


「先生、もっと私に甘えても良いんだよ?恋人同士なんだし。私も先生に甘えようかな?にゃ~ん♪」


「ふふふっ!先生照れてるの?本当に可愛いね。後、少し気になっていた事があるんだけどね、恋人同士だから話し方とかこのままでも良いかな?って・・・もう少し私が大人みたいな喋り方をしても良いのかな?って思ってたんだ。ねえ、あ・な・た?可愛いわね、もっと私を見て?」


「ちょっと違うかな?へへっ・・・まあいいや、時間は沢山あるからゆっくり進めば良いかな?折角こうやって二人っきりで同じ部屋の中にいるんだから、私が素敵なお話をするね?先生もゆったりとした気持ちで聴いてね♪それでは、物語の始まり~・・・」


「昔、とある街に一人の女の子がいました。その女の子は引っ込み思案で人と面と向かってお話するのが苦手でいつも外に出ると母親の後ろに隠れたりしていました。そんな恥ずかしがり屋な少女はある日、一人で遊びに出掛けました。小さいながらに何とか恥ずかしいと思う気持ちを振り切りたいと思ったんだと思う。頑張って今迄一人で行けなかった近所の公園に行く事が出来ました。少女は嬉しくなって公園の真ん中迄走って行きました。公園の中には誰もいなくて、少女は少しだけ残念な気持ちもありましたが、人と出会わなかったから反面ホッとした気持ちでもありました。すると一人の少年がやって来て、少女に言いました「お前って、人見知りとか言うやつだよな?何でこんな所で一人でいるんだ?」そう言われると少女はビクビクしながらこの様に答えました。「わっ、私、恥ずかしいと思う気持ちを無くしたいの。」そう少女が言うと男の子は「へぇ?そんな恥ずかしがりなんだ?ヘタレじゃないのか?はははっ!」男の子はそう言って笑いながら一緒にいた3人の男の子と一緒に少女をからかいました。その時でした。高校生くらいのお兄さんがこっちへ来て少年達にこの様に言ったのです。「おぃ、君達?何しているんだ?女の子が悲しそうな顔をしているじゃないか!?」その様にそのお兄さんが言うと絡んで来た少年は言いました。「こいつ、恥ずかしいのが嫌だから、ここで一人でそれを直そうとしていたんだ。だから俺たちが協力していたのさ。」そう言うとお兄さんは、「嘘はいけないな。」と一言言うと苛めていた男の子は「嘘じゃない。協力していたんだ。」お兄さんは「涙流しているのにかぃ?男の子は、好きになった女の子を泣かせたりしてはいけないよ?男として格好悪い、最低な事だから。」少年達は「何だよ!?お前?こいつの知り合いなのか?好きなんだろう?」と冷やかしを掛けて帰って行きました。」


「どうです?先生♪凄く男の子らしい高校生のお兄さんが少女を助けてくれました♪」


「それじゃあ、2つ目の素敵なお話、1つ目のお話からしばらく時間が経った時のお話・・・」


「あれから少女は頑張って恥ずかしいと思う気持ちを克服しようと頑張って色々な所へ一人で出掛けました。少女は小学5年生になりました。学校でも最初はほとんど友達もいなくて辛い学校生活を送っていましたが、あの日、お兄さんが助けてくれた事をずっと考えながら頑張ってクラスメイトとも話をする様にして、一緒に遊ぶ様にもなったの。そして、ある日一人のクラスメイトから告白される迄になったの。そしてしばらく時間が過ぎて、当時・・・と言っても1年前のあの公園へもう一度行ったの。一人であの公園の真ん中の方迄・・・又誰もいなかった。そうすると1年前と同じ様に当時とは別の男の子がやって来てこう言ったの「おい、お前、こんな所で一人で何やってんだ?」少女は「当時を振り返っているの。1年前ここで私は恥ずかしいと思う気持ちを振り切りたかったから同じ場所で振り返っているの。」そう言うと「はははははっ!お前ナルシストってやつか?バカじゃないの?」と言われて少女は悲しくなって、その場に座り込んで泣き出してしまったの。そうすると直ぐに大きな声が聴こえたの。「おい!君、何やってるんだ?女の子が泣いているじゃないか!!」それを聴いた少女をいじめていた少年は「五月蠅いな、何もしてねぇよ。それよりお兄さん、良い格好見せたがりのただのヘタレ?俺、武道やってるんだ?」と・・・そう言いながらお兄さんを殴ろうと突っかかって行ったの!でもお兄さんの方は素手で受け止めて少年を止めた。もう一度殴りかかろうとしたけど、返さずに受け止めるだけだった。その後も何度か少年はお兄さんに殴りかかって行ったんだけど、お兄さんはただ止めるだけだったの。疲れて来たのか少年は諦めて去って行ったの。少女はお兄さんに「あの、1年前にもここで助けてくれたお兄さんですよね?」と言いお兄さんは「あっ、そう言えば同じ様な事があったけど、君だったんだね。」と・・・お兄さんはその後、この様に言いました。「君は凄く偉いと思うんだ。自分が弱いと思う所を必死になって頑張って克服しようとしている。そして1年前と今とでは随分と雰囲気が変わったと思うよ。あの時ほとんどあの後喋らずに帰って行ったもんね。なのにこんなに僕に話掛けてくれて、しっかりと僕の顔を見ていてくれる。十分に成長していると思うよ。」って・・・」


「それから少女は、更に頑張って恥ずかしさを克服しました。小学校5年の時に学芸会があって、主役の少女を演じたの。そうすると皆にも好評だったみたいで、学芸会の後に別のクラスの男の子から告白されたの。少女は2度目の告白を受けました。ですがやはりまだ消極的な意向が頭の中に残っていた事もあって断ってしまいました。」


「先生は、先生になってまだ数年程しか経っていないですよね?」


「その後その少女は中学校へ入学しました。中学校は私立になったので、家から少し遠くなってしまったの。少女は積極的な性格になる為に引き続き頑張っていたの。スタイルも髪型も変えて少し馴染んで来た頃に・・・少女は告白されたの。2人の別の学年の先輩だった。凄く格好良くて少女は、「私なんかがお付き合い出来る様な男の子じゃない。」そう思い2人共断った。その後も1人の男子生徒が告白して来た。同じクラスの男の子、それも断ってしまったの。年が明けてからしばらくしてお休みの日にあるお店から出て来た時に偶然居合わせた同じクラスの男の子からも告白されたの。そして、3月の春休み前の終業式の帰りに別のクラスの男の子から告白された。」


「何だか告白された話ばかりしているね?一応この少女は現在高校三年生なんだけどね♪」


「その後も少女は色々と学校の催しものに率先して参加して、その度に告白されて行ったの。でも自惚れてはダメ、頑張ってもっともっとお兄さんに褒めて欲しい、いつかもう一度あの公園でお兄さんに会いたいって思い始めるの。毎年あの日になると少女は公園の真ん中へ行ってお兄さんを待っていた。でも、もうお兄さんは来てくれなかった。あの小学校5年生の時以来毎年訪れても一度も現れてくれなかった・・・」


「どう?少し切ないよね?でもね、その少女が高校へ入ってから転機が訪れたの。少女は高校に入り、男女共学だったのだけど、相変わらずお兄さんに会う為に頑張っていたの。もう人と話をしたり一緒に遊んだりする事が平気になっていた。お兄さんに会いたい、ただ会いたい・・・そう思いながら入学式の体育館での先生方の挨拶があったの。少女はどんな先生がいるんだろう?と思って先生方の挨拶を聴いていたら・・・見付けた!!あの日私を助けてくれて、次の年にも助けて勇気づけてくれたあの優しいお兄さんが!間違い無い、間違えるはずが無い!だって少女が初めて好きになった人だもの。間違える訳が無いわ。そう言う夢の様な気持ちで入学式を終えた少女は早速そのお兄さんの元へ行って当時の事について話をしようとしたの・・・あれ?話掛けられないや?どうしてだろう?あれだけ人と話をするのに躊躇い無く出来る様に頑張って、頑張って・・・そしてようやく話も出来る様になったはずなのに・・・どうして?早くお兄さんにありがとうと言う言葉と好きって言う気持ちを告げないといけないのに・・・どうして?どうしてなのよぅ~!!!」


「そう言う気持ちで少女がモヤモヤしている内にあっと言う間に2年生になってしまったの。少女は焦りながらも何も言えずに時々授業や別の所で顔を合わせる機会もあったのに何故か他の人となら会話出来るのにそのお兄さんと話をしようとすると言葉が出て来なくて顔もしっかりと見られなくなってしまうの。少女は昔の自分に戻ってしまったかの様な気持ちになって、悲しくなって来ました。そう思いながら、昔、自分がお兄さんから励まされた言葉を思い出して、もう一度克服しようとお兄さんの近くへ行ったり慣れようと思いつつお兄さんの側へ近づいたりした。お兄さんはやっぱり少女が思い描いていた通りの人で、皆からも好かれているとても優しくて頼りになる存在だったの。何度かお兄さんが告白されている姿を見掛けていたのだけど、少女はとても胸が苦しくなってしまって告白されている姿を見る度に苦しくなってしまったの。」


「少女が2年生の秋頃に学校のオリジナル企画で校内で一番綺麗で可愛い子をエントリーしようと言う企画が出来て、少女はあらゆる人から推薦されて出場する事になったの。当初乗り気じゃなくて、断るつもりだったのだけど、お兄さんに見てもらえるかもしれないと思うとやはり出場した方が良いかもしれないと思いあまり慣れない状態だったけど頑張って出場してみたの。そうすると何故だか分からないけど優勝してしまい、たちまち少女は目立ってしまった。どうしよう?あまり目立ち過ぎても恥ずかしいし・・・そう思いながらその後かなりの男子から告白される様になったの。

「お兄さん、ちゃんと見ていてくれたかな?でも考えてみれば小学校5年生の頃に会ったっきりだから向こうは私の事なんて覚えていないかな?それより、お兄さんも彼女とか結婚とかそう言う事があっても不思議じゃない年齢だもんね?」

少しだけ寂しくなった少女は、その後もただひたすら当時のお兄さんの事を想いながら過ごしていました。少女も3年生になりました。そろそろ受験か就職かを選択しなければならないある日の夕方、アクティブに活動する様になって行った少女は少し疲れが出てしまっていたのか、帰る途中で倒れてしまいました。幸い学校を出て直ぐの所だったので誰かに気付いてもらえる場所だった。気が付くと学校の保健室のベッドの上にいた。少女は、「あれ?私、倒れたのかな?」とベッドから起き上がるとそこには・・・」


「先生♪思い出しましたか?そう、このお話は全て私の事をストーリーにした内容だったんだよ?先生どの辺りで気付いてくれていたかな?最後迄分からなかった?うん、そうだよ!私の初恋の相手、優しかった、強かった、あの時励ましてくれたあのお兄さん、全部全部ぜ~んぶ先生の事なんだよ?どうして、私があれだけの人数に告白されても断り続けていたのかこれで分かってくれたかな?でもあの時の私って変じゃなかった?相変わらず先生の顔を見て何も話せずにいて、先生も私の事当時のあの少女だったって事知らないままだったもんね♪」


「えっ!?知っていた・・・・・の?そっか・・・それで告白してくれた時に「よく頑張ったね!」って言っていたんだね?今思えばあの時もそうやって褒めてくれたもんね。うん、そうだよ?先生に告白したかったけど先生から告白してくれたんだよね。私の初恋の人、とても優しくて、強くて、格好良くて、私の事をしっかりと見ていてくれる・・・そんな私の大好きな人、お兄さん、先生・・・もう言わなくても良いかもしれないけど、先生が告白してくれたから私はOKを出したの。本当は入学したあの日に告白したかったけど、ごめんなさい・・・」


「相思相愛って言葉、私は好きだな・・・相手の事を思って、相手の事を愛する。素敵な言葉だと思わない?自分の事じゃなくて、相手の事をって所に魅力を感じるんだ!私の事じゃなくて、先生の事、お兄さんの事を・・・」


「そろそろ夜ご飯とお風呂にして、その後又ゆっくりお話しよう?」




「先生、私の手料理どうだったかな?えっ!?凄く美味しくて感動したの?嬉しいな♪私も頑張って先生の為に料理覚えて良いお嫁さんになれる様に頑張ろうと思って♪じゃあ、寝る前にもう少しお話しよう?こうやってイチャイチャするのって周りから見たら良い気がしないかもしれないけど、今は先生のお部屋で二人っきりだからそんな事気にしなくても良いよね?」


「じゃあ、今日最後のお話をするね。これはある犬と猫の愛の物語・・・何故か男の子の犬と女の子の猫なのに仲良くしていていつも一緒♪猫の方は凄く犬にべったりで何処へ行くのにも犬と一緒。犬も少し疲れるんじゃないかな?でも犬もまんざらでも無さそう。公園へ行って日向ぼっこしたり、街中を散歩しながら色々な人間の姿を眺めたり・・・」


「先生は動物好き?私は大好きだよ!犬も猫もうさぎも鳥も皆可愛いもんね♪」


「雨が急に降って来て、急いで家に戻ろうとする時、猫の方が道を滑って転んでしまったの。犬が急いで猫を抱えて家迄連れて帰ったの・・・って抱えられないよね?銜えてになるのかな?まあいいや、家に戻って犬は猫の傷を舐めてあげたの。猫は少し痛かったみたいだったけど直ぐに元気になって犬の方にお礼を言う感じで舐めまわしたの。犬もくすぐったそうに喜んでいたの。そんな日がずっと続くと良いなって思いながら・・・」


「ある日、犬が目を覚ますと猫の姿が見当たらず、何処に行ったのだろう?と思いあらゆる所を探し回ったの。それでも猫は見付からなかった。犬は最後に思い当たる場所に急いで走って行ったの。公園・・・猫と初めて出会った場所、そして犬は公園の真ん中へ行ったの。見付けた!やっと見付けた!どうして最初にここへ来なかったのだろう?犬は自分に怒ってしまう程もどかしい気持ちになりました。猫はずっと立ったままただひたすら公園の真ん中にいました。まるで誰かを待っていたかの様に・・・犬はどうしたんだい?何かあったのかい?と不安そうに猫に尋ねました。猫は、もう私は消えてしまうから私の事は忘れてね。と悲しそうな顔で犬に答えたの。消えるってどう言う事?そう犬が問い返すと、もう私はこの世界から消えてしまうわ。あなたの事がとても好き。これからもずっと・・・ずっと・・・大好き・・・でも最後迄あなたの側にいてしまうと私の心が崩れてしまいそうになってしまう・・・だからせめてあなたと初めて出会ったこの場所で最期を迎えたかったの。でもダメね。あなたが必ず来てくれるって心の何処かで思っていたのかもしれないわ。そうやってあなたはやはり来てくれた。私の王子様・・・私を助けてくれて、私の事を励ましてくれた心優しい、憧れの王子様・・・短い間でしたがあなたと過ごせた日々、私は決して忘れません。どうか、あなたは幸せに暮らしてくれます様、祈っていますね・・・そう言い残して猫は姿を消した。犬は雄たけびをあげるかの如くずっとその場所で叫び続けていました・・・」


「先生?どうかな?このお話。少し切ないよね?えっ!?もしかしてこのお話は僕たちの事なんじゃないかって?う~ん、さっきの私の話の流れから考えるとそう捉えられても仕方無いよね?うん、そうだよ!私はもう直ぐ消えちゃうの。でも安心して。私のこの姿はお兄さんが作った姿なの。だから、私はいつでもお兄さんの中にいるから。呼び出したい時にはいつでも呼び出せるよ?お兄さんが眠る迄私が側にいるから安心してね。私はね、お兄さんの事がこの世界で一番好きだって自信が持てる。だってあんなに優しくしてくれて、私が他の子にいじめられている時にも助けてくれたでしょう?1年経ったあの時も同じ様に私を助けてくれた。うん、最初のお話も最後のお話は真実。2つ目のお話は、お兄さんが犬だと言う所以外は大体が真実になっているの。ご名答!そう、私は猫だったの。最後のお話の消えるって言う所は少しだけ語弊があるけど、人間としての姿が消えてしまうって言う事。でも猫としての私の本当の姿としてはこれからも残るから又どこかで私を見付けたら思い出してくれたら嬉しいな♪」


「お兄さん、切ない?私と一緒にもっといたい?うん、とっても嬉しくて私も涙が出て来ちゃったよ。でも12時になっちゃうと私も猫の姿に戻って何処かに飛ばされちゃうんだ?まだ時間があるからお兄さんがせめて眠ってくれる迄はって思っていたんだけどね・・・」


「大丈夫、猫の姿に戻った私でもお兄さんを見付けられるよ?だってお兄さんは私の恩人さんだから。恩人さんの顔を忘れる訳が無いよ。お兄さんも私が猫の姿に戻ってもきっと見つけ出してくれるって信じてる。だから、本当に私が消えちゃう訳じゃないから安心して?だから、寝る迄もっともっとイチャイチャしよう?もっとお兄さんにくっつくね?お兄さんも私をもっといっぱい感じてね?ほら・・・温かいでしょう?私も胸がドキドキしてるんだ!お兄さんと一緒にいるからかな?・・・何か魔法が掛かったみたいにある日突然小学校1年生の女の子の姿になったから頑張って色々と勉強したんだよ?コンテストに優勝したのも事実だし、何故か人間の姿になったらモテたけど、猫の姿に戻ってもモテるかな?へへへっ、まあ、モテたとしてもお兄さんだけしか私は見ていないけどね♪お兄さん温かいね。まるでお兄さんの心が体温となって伝わって来ているみたいだよ。とても素敵でとても優しくて、格好良くて可愛い所もあるそんな私が愛した大好きなお兄さん♪私が猫であっても、猫の姿に戻ったとしても私を好きでいてくれるかな?もしもそう思っていてくれるなら、又絶対に会おうね。静かで落ち着くね。お兄さんのお部屋も私大好きだよ。とても心地良くて、お兄さんの匂い、気持ち、顔、体格、お部屋、全部私の宝物。こうやって素敵な1日をくれて人間の姿にしてくれた神様にも感謝・・・私に恋心を与えてくれた、生きる気力を与えてくれた、お兄さん、今迄本当にありがとう・・・」


「そろそろ眠くなって来たかな?最後の最後に実は1つだけお話が残っているの。そのお話を聞くときっと安心してお兄さんは眠れるはずだよ?だからもう少しだけ私のお話を聴いてね?」


「猫が消えてしまってから1月程経ったある日の事、犬はようやく落ち着きを取り戻して来ました。毎日あの猫と出会った公園の真ん中で戻って来てくれないか見に行っていました。今日も諦めきれずにダメだろうと思いつつも公園の真ん中をずっと見つめ続けていました・・・そうすると何と、光が出て来て、何かが現れました。そうです。猫が一匹、間違い無くあの猫でした。犬は急いで猫の所へ行きました。とてもとても喜んで犬は猫の周りを何周も回っていました。それから猫は消える事無く、ずっと犬と幸せに暮らしました。」


「ふふふっ、眠ってしまったみたい。お兄さん・・・安心した?うん、私は消えても必ず戻って来るよ?又この物語を聴いて欲しいな?そうやって何回も何回も聴いてくれたらお兄さんと私はずっと一緒にいられるのだから・・・今日は、色々と楽しかったよ♪幸せ過ぎて私も罰が当たらないかと思う程だった。あのお兄さんと一緒にいられて、色々とお話出来て、ご飯も食べて・・・でも・・・もう少しで私は・・・お兄さん以外の人たちの私への記憶は消えてしまうけど、お兄さんの記憶だけは残っていてくれるみたいだからそれだけでも私は幸せだったのかな・・・でもやっぱりお兄さんと離れてしまうのは嫌だな・・・へへっ、ちょっと涙が出て来ちゃったな。猫なのに、人間の姿に依存するのはいけない事なんだろうな?でも最後の最後で私にこんな幸せを与えてくれた神様には本当に感謝しないとね・・・お月さまが綺麗な素敵な夜ね。風も心地良い感じで吹いているし、じゃあ、お兄さん、明日からも頑張ってね。今度は私がお兄さんを助けないといけないから。近くでお兄さんを見守る事にするね。だからお兄さんも頼りたくなったらいつでも私を頼ってね・・・本当に短い間だったけど、恋人同士になれて嬉しかったよ・・・んぐぅぅぅ、ダメ・・・最後の最後に泣いちゃ・・・堪えろ・・・うん、大丈夫、私は大丈夫、もうあれだけお兄さんに助けてもらえたのだから、強く生きるの。お兄さんの励みになって見せる。お兄さん、それじゃあ、私は還るね、ありがとう・・・チュッ!・・・」








END

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お部屋で癒されながらイチャイチャしてみる? 小鳥遊凛音 @rion_takanashi9652

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