いつもの第三スタジオ
第一話「お便りお待ちしております」ON-AIR
「では、今回は「幸せだより」のコーナーです! ……っといっても、まだまだ開設初期。お便りが来ることなんて珍しいのです!」
私はスマホをスカートのポケットから取り出して、メモ欄を開く。いくつかあるストックの内から、適当に一つを
「というわけで、私の感じた幸せを「投稿して下さった人が居る」テイで、読み上げていきます! 今回はこちら!」
◇◇◇◇◇◇◇◇
P.N:猫好き さん
『こんにちは、亜子さん!』
「はい。こんにちはー」
『私の最近見つけた幸せは、「猫」を見つけたことです。お墓参りの時に親子(?)の猫を見つけました! 黒い猫と、茶色い猫で、茶色い方がまだ細くて、小っちゃかったです! 近づいても逃げなくて……あっ、親のほうはすぐ逃げたんですが(笑)子供のほうがまだよちよちで、可愛かった! ……でも、軽トラがきたせいで逃げちゃって、あと少しで触れそうだったのに、ちょっぴり残念でした。あっ、でも。見れただけでも嬉しかったです!』
◇◇◇◇◇◇◇◇
「はいっ! という訳で、「猫好き」さんからのお便りでした! いやぁ、やっぱり可愛いですよねぇ、猫! 癒されるぅ~! あっ、犬派の皆さん! 安心してください。私は犬も好きです!」
一通りの読み上げと、コメントを終える。
私はスマホの電源を押して、スリープ状態にした。
「いかがでしたでしょうか? 小さな幸せを感じてもらえたでしょうか? 猫好きの方なら分かっていただけたはず!
当局は色んな「幸せ」を皆様と、共有したいと思っております。ですので! このラジオを聴いているそこのあなた! どしどしとお手紙をお寄せください! どんなお手紙でもいいです! 楽しい、嬉しい、喜ばしい。どんな面白エピソードでも、ちっちゃな幸せエピソードでもお待ちしております!
お便りは『幸せ放送局☆*°公式アカウント』。
宛先【@shiawase909】まで、是非に!
それでは皆さん! 短い時間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました! 次回もまた、幸せ放送局で会いましょう! では!」
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