私自身が精神科の閉鎖病棟に入れられた身なのですが、この物語が、どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのか。実体験と、私見と、認識とが。作者のみが知る、その秘密の配合が良い塩梅で入り混じっているな、と感じました。現代ドラマというに相応しいのでは。
精神病院での生活が克明に描いてあります。この作品を読んで、僕の闘病生活を思いださせました。ここまでリアルに書いてある作品を知りません。是非読んで、精神病院の恐ろしさを知って下さい。