罪の自覚は促せるのか。

性犯罪の被害者家族である警察官・凛を中心にして、現在の事件に絡まった過去の残酷な事件が次第に露わになっていく。
加害者を目の前にした時、凛はどう動くのか――。

短慮な加害者たちが起こした事件について詳細に描写されており、この作品における作者の熱意が伝わってくるようでした。
加害者目線で語られる事件の様子や彼らの心情、被害者家族たちの悲しみや葛藤が、余すところなく描かれています。

事件の犯人を追うミステリー性もあるため最後まで楽しめ、且つ、更生や償いというものの難しさを考えさせられる作品です。

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