響く

記憶は曖昧で

酷く混ざりあいながら

昨日が泣き出した


不規則な浅い呼吸が

沈みこんで


まだ


もう少し


いざなう香りに溺れ


さらに奥深く


響く


一点に

全身に


時が止まり

一瞬が永遠


欠けたパーツを

丁寧に継ぎ足せば


痛みを伴った過去も通り越し



不規則に揺れる肩が

さらに沈む


あと


もうすぐで


雨は止んで

渇いた日常に戻るはず


記憶が酷く曖昧に混ざりあい


さらに奥深く


響く



時を止めて

吐き出した

甘美な過去

見えない明日



今はまだ

曖昧なままで


いつか思い出す


いつか思い出す


全身に響く

あなたの全てを


















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感傷もしくは官能的な… アノマロカリス・m・カナデンシス @msw

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