第3話 

中3のとき、一回海遊館に南條といったことがあった。

当時はただの唯一の友達として行ってたが、あれはデートだったのか?


昼頃、俺がトイレに行って、戻ってくると、南條が男三人組に誘われていた。


「....やめて下さい」


「いいやん、行こうよ」

「どうせ一人やろ?楽しいことしようや」


「南條、その方々は?」

俺が聞くと、相手はさらに煽ってきた。


「なに、彼氏?釣り合わなさすぎwwこんな奴より俺らと行こうよ」


「釣り合わなさすぎってなんやあなたは。もし仮に付き合ってたとしてもね、なんであなた達が釣り合う云々を指摘してるんですか?おかしいでしょ?例えばその辺の人があなたの気に食わない服を着てたら指摘しますか?」


「そんなもん、人の勝手やろ!」


「そんな価値観の押し付けがこんなこと起こしてるんでしょ?後ね、この子どこに連れていこうとしてたのです?もしも」


胸ぐらを掴んできた。

「お前誰に向かって言ってるんや!」


俺がずっと煽りかえしてると怒鳴り付けてきた。

胸ぐらを話される。


「誰か知りませんけど、お巡りさん呼んでますよ。あんたらがしている行為は、軽犯罪法とね、大阪府迷惑禁止条例に違反してるんですよ。あと、暴行罪。他人の進路を妨害し、不安や迷惑をかけた、軽犯罪法28号ね。ナンパ自体は違法じゃないけどね、一線をこえたら違法になるんです。後ね、私の胸ぐら掴んできたでしょ?あれも刑法208条の暴行罪が適用されるんです。さっきからすべての録画してますんで証拠もありますよ」


見つけた途端から携帯で録画していた。

途端に逃げようとした三人を近くの警備員の人たちが捕まえてくれた。


「何すんねん!帰らせろや!」


「私人逮捕です、あっ来た」


お巡りさんにすべて話して、男は連れていかれた。

なんでこんなに中学生で法律を知っているのかについて聞かれた。YouTuberで法律を扱ってるんです、と答えておいた。



「南條、お前顔真っ赤やけど大丈夫か?」



「........ありがと.....バカ。」


思い出した

「あとさ、モザイク処理と声変えるから動画出していいか?投稿する前に確認してもらうから」


「....別にいいよ。ここまでしてもらったし。」


それからずっと南條は俺の腕に抱きついていた。


数時間


南條を駅からタクシーで家に送っていた。もちろん俺が出している。


「あの、種田くん」


「どうした?」


「怖いの、今日、親主張でだれもいないの。だから、その....一緒にいてくれたら嬉しい....」


そりゃ怖いだろう。

なんせ犯罪被害に遭ったのだ。

やはり関わった自分としてはケアをする義務があると感じた。


「ってことは、まさか一晩か?」


「うん....大丈夫かな?」


「多分大丈夫やと思う。編集のパソコンもあるし」



後日


YouTubeに「彼女がナンパ!?そんな時の対処法」というタイトルで動画を出すと急上昇にランクインした。








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冷淡毒舌YouTuberとドM少女 電子レンジ235 @kintetsu5200

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