公平な獣と平等な肉(後)への応援コメント
明確な「幸福な死に方」が提示されているというのは、死から逃れられぬ生物である限り、それは救いの概念としてありだな、とこの話の前半まで思っていました。
死は人間が抱える恐怖や煩悩の根源ですが、「いつ死ぬか、どう死ぬか」と恐れる必要もなく、必ず幸せに死ねるというのは、「どうして無為に生きようとするのか?」と問いが投げかけられてる気がして、それはありだな……と。
でも、カップをこぼした瞬間に、「お、おお…」と、周りがその幸せを享受できない(皇帝の贄に選ばれてしまったため、それが名誉あることであっても自分には共有できない)というので、また頭がクラリとしてきました。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます! 死に方としては、ザデュイラルでもそう考える方が本来「常識」ではあるんですよね。神聖な務めであり、名誉であり、幸福である、と。ではカップをこぼした彼はどう思っているのか、ということがこれから出てくる訳ですが。どうぞごゆっくり、お楽しみください。
※〝ありがとう〟そして〝さよなら〟(中)への応援コメント
人族も普通に美味しく食べられる味なのですね。。(゚A゚;)ゴクリ
それにしてもこの食についての知識量!
めちゃ調べられましたね!
感動します(*´艸`*)
作者からの返信
さすがに人間を実際に食べたことはないので、食人についての記録と、豚を中心とした料理法などを元にしました。お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます!
※〝ありがとう〟そして〝さよなら〟(前)への応援コメント
鹿の解体ならやったことがありますが、やはり味の良し悪しは血抜きと解体にかかってますね。
うー、すごい……。
作者からの返信
鹿の解体! いいですね、私は魚をさばくぐらいで、そんなに大きなものはやったことがりませんでした。このへんの描写は、ジビエの解体や食肉業の屠畜を参考にしております。
公平な獣と平等な肉(前)への応援コメント
すごいな……ということはこの国では一族の血を途絶えさせることはそこそこ重い罪作りになりますね……。
作者からの返信
おお、面白いところに注目していただき嬉しいです。貴族の家系については、基本どこも潰れないよう国の補助があって、血筋的には別物でも、家名を絶えさせないように気を遣っています。皇帝に反逆とかしたら、まるごとお取り潰しになったりもしますが。
灰とザクロの哀惜杯(中)への応援コメント
うーん、やはりなんでも食えるってわけじゃありませんね。
私も犬や猫は食べられないかもな……(´・ω・`)
作者からの返信
日本だと牛豚鶏、最近は羊もよく食べられるようになってきましたが、所変われば変わる物で。食文化の違いは興味深いものです。
まばゆい氷の主の家(後)への応援コメント
編注がすごくいいですね。
イオのおかげで、彼の孫の時代には魔族と人族の交流がずっと進んでいることをそれとなく推察できます(о´∀`о)
作者からの返信
複数の視点や時代が多層構造になっているのは、本作の特徴でもあります。
序文(ガラテヤ語訳書初版版)への応援コメント
おお、ルグゥインを読んでいるよう!
面白そうです!(*´艸`*)
作者からの返信
返信を放置したまま申し訳ありません、コメントありがとうございます!
ル・グゥイン先生など恐れ多い……ありがたきお言葉です。
太陽と月の聖婚(前)への応援コメント
劇中劇! それにしても食人というテーマをここまで掘り下げていくのすごいなぁとつくづく思うのです。
作者からの返信
食人は奥が深いですよ……食べることと生きることは近いものですから……。
ソフィアスによる末文への応援コメント
楽しませていただきました!
いや~、すごい作品ですぜこれは……
後世におけるガラテヤ側からのイオ君の評価が気になりますね(ゲス顔)
ある程度は名誉回復されてるんでしょうけど……
作者からの返信
ここまでお読みいただきありがとうございます!
イオについては地元では知られつつ、ガラテヤ全体ではそんなに有名ではないマイナー存在が、出版で変わってきた感じですね。カズスムクらについては、そのうち映画とか作られるかも。
編集済
※〝ありがとう〟そして〝さよなら〟(前)への応援コメント
う~ん、迫力ある描写ですね……
解体シーンをささっと流してしまわないのがこの作品ならでは
>■編者より警告■
これ、見事なアイディアでは
普通の物語形式だと読者に警告なんてできませんが
「手記」の形だからこそ、この一文が入れられると
上手いなぁ
作者からの返信
もう一人の語り手、レイアには随所で助けられました。
ただ一度の〝最高の料理〟(中)への応援コメント
>我らの国を訪れるなら、ご自分の味を気にされてみるのもまた、良い思索になるのではないかね?
見事な言い回し……良いですねぇ
こういう文化なら、こういう視点も確かにありそう
自分は美味い人間か否か?
作者からの返信
ザデュイラルは性質上、栄養学の発達が早いのですが、そこから派生して「体が美味になる健康法」もよく研究されていますね。
ただ一度の〝最高の料理〟(前)への応援コメント
料理による社交文化、まさに食中心の文化生態って感じでめっちゃ良いですねぇ
異国情緒と異族情緒にあふれる描写
作者からの返信
この国の人々は、だいたいみんな料理漫画の住人みたいな意識で食に臨んでいる連中ですね。
舌に乗せて、手で語って(前)への応援コメント
キャラ名間違いの指摘?
僕は恐い目をしたハーシュサクの~、とありますが
ハーシュサクは2話先の「末つ方の婚礼」で帰国した描写になってます
ちょっと時系列が合わない気がするのですが……勘違いでしたら申し訳ありません
作者からの返信
ああっしまった!!!! すいません、ここはアジガロに修正しておきます! ご指摘ありがとうございました!
舌に乗せて、手で語って(後)への応援コメント
「結論から言えば、角がない人間の顔は、鼻のない人間の顔ぐらい変に見えます」
すばらしい表現すなぁ、なるほどなるほど確かに確かに……
作者からの返信
我々は「∵」を見ると「眼が二つ口が一つで人の顔」と認識するけれど、彼らが「∵」を見ると「角が二つと鼻で人の顔」と認識する……という小ネタがあったけれど、入れそこねました。
公平な獣と平等な肉(後)への応援コメント
キリヤガン連邦は農奴的には中々えぐい国っぽいですね……
いやまぁ、宗教的には贄=名誉とされてるんでしょうけど
でも貴族が調子のってそう(偏見)
>ソムスキッラは二人を、凍えたような、鋭い割れガラスのような眼で見ていた。
将来の夫と、その男友達が完全にできちゃってる関係で嫉妬気味のソムスキッラさん……!
作者からの返信
イオがザデュイラルではなくキリヤガンに渡っていたら、かなり苦労したと思います。この男のことなんで、後に結局そっちへ行くんでしょうが。
ふふ……三角形……
公平な獣と平等な肉(前)への応援コメント
タミーラクも贄ぇ!? ここまでの存在感のあるキャラが!?
初めて読んだときは驚きまくりましたね……
なんというか、ここで「設定集」ではなく「物語」としての魅力が増してくる気がします
作者からの返信
ここからが本番ですね!
編集済
その【肉】の名を呼ぶなへの応援コメント
う~む、食人族らしいエピソード……!
異食族としては割とドン引きぃ、というか完全にホラー系の話すよね
作者からの返信
似たような風習は食人鬼国家で色々ありますが、この国の場合はこう、と。なかなか辛い話です。
灰とザクロの哀惜杯(中)への応援コメント
>海の虫は良くて、陸の虫は食わねえとか、お前らの言うことは信じられん!
日本人としても言われるとそうなんですよねぇw
エビ・カニ・タコ・イカ、まぁ冷静に見るとグロい……
作者からの返信
食べ慣れないものは気持ち悪い、この不可解な感覚こそ「文化の違い」ですね。
ソフィアスによる末文への応援コメント
完結おめでとうございます!
最初に話を聞いた時に想像していたもの以上の、世界と歴史を一つ描く物語になっていて、ただただ感服するばかりです……
作者からの返信
読了ありがとうございます! これ一本で綺麗にまとまりお得! 文化と歴史は不可分であるからこそ、このような形にまとめました。書ききれなかった部分もあるにはありますが、ひとまずは、フェードアウト。
はなむけの肉、黒太陽の眼(後)への応援コメント
この二人!!!!!!!!!!1 キテル!!!!!!!!!!!!11
キテますよ!!!!!!!!!!!!!
伯爵ったらもう!!!!
作者からの返信
九歳のころだから、ずいぶん昔からキテいたんですねェ!
というかカズスムクだけじゃなく、あの状況で拒まない彼も彼ですよ。
はなむけの肉、黒太陽の眼(前)への応援コメント
うわああああああああああああああい!
此処まで来た~~~~~~~~~~~~~~!
嬉しい……
作者からの返信
ハッハァ! いい鳴き声だなあ君は~~~~~!(ありがとうございます)
太陽と月の聖婚(前)への応援コメント
可聴域の異なる種族の音楽……食文化以外にも興味深い異種族文化の発想・要素がたっぷりです……凄い!
作者からの返信
コメントありがとうございます! 角でしか聞けない音が発生可能だったら言語ごと違ってしまうんで、イオは筆談する羽目にならなくて良かったなと思います。
ただ一度の〝最高の料理〟(後)への応援コメント
ああ、ついに精神が限界に……
ここで文字が戻るの異文化感があって良い演出
めちゃめちゃ面白い作品ですね!
他の人にもおすすめさせていただきます~
作者からの返信
コメント&レビューありがとうございます!
タルザーン文字(グラゴル文字)は正直もっと出したかったので、ここぞとばかりに入れました。
ただ一度の〝最高の料理〟(後)への応援コメント
異文化と正面から向き合ってしまった……
真面目に向き合うほど辛い……
作者からの返信
はたしてイオは向き合い続けられるのか! この続きは水曜日の更新だよ!
でもここで逃げても責められないと思う。
舌に乗せて、手で語って(後)への応援コメント
角が無いのは鼻が無いのと同じ、角のある事が当然の知的生命体の貌の見方として、成程そういう考え方になるのもありかと、知的刺激を受けます。
作者からの返信
角が顔の一部として見られるなら、では逆に角がない生き物ってどう見えるの? と考えたらこういう表現になりました。似ている生物でも、見えている世界は少し違う。
灰とザクロの哀惜杯(後)への応援コメント
この異なる文化同士の衝突、うまいですねえ。
藤さんの作品は毎回それを感じます。
作者からの返信
やっぱり自分はこういうのが好きなんだなあ、と自分でも実感する作品ですね。とても楽しくかけたので、楽しんでいただけるなら何よりです。
公平な獣と平等な肉(後)への応援コメント
お前が行ってしまうのか……
綺麗なシステムなんだけど言葉にしがたい気持ちにさせられる……
作者からの返信
人間を使い潰すシステムはろくでもないが、生態だからどうしようもないわね……
ソフィアスによる末文への応援コメント
おぞましくて忌まわしい話ではあるものの同族を食わなければ生きられない人々の心境に同情するも受け入れられず混乱しています
私が主人公であったら逃げ出していたでしょうね
それはさておき
同族を食わねば生きられない彼らがどうして生まれたのか気になりますね
何かしらファンタジー的な背景があるのでしょうが明かされる日を楽しみしておきます