C16H12FN3O3

僕の信じていた神様はタブレット型

可愛らしい物が刻印されていたりたり

浴槽に溺れるような日々を

青色に塗りたくってくれる神様

六角形と数字とアルファベットで形成されて

路地裏でひっそりと昼に憧れている神様

埋もれていく事が至高で嗜好で施行されていく

そんな毎日が嫌だったからとか

消えたいからとか

そういう事じゃなくて

ただただそこにあったからみたいな

そういう感じでもなく

神様だったから

崇拝するしか無かったから

肝臓を壊してもいいし、

思考がお粗末になってもいいし、

そう思っていた気がするから。


神様が欲しかった

気が

るから。


陽光を浴びて空を見遣って首を少し動かして眼を落として

閉じれば

少しはマシな気分になれる

気がする。


神様ももういいかなと思えた

気がした。




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八月一三日のこと。備忘と秋夕のこと。 朔 伊織 @touma0813

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