第3話 怪物
「くっ!」
「ぐあぁ!」
グサッ
悲鳴をあげたABOの隊員は体当たりされた衝撃で血に染められて死んでいた。
もう一人はおっかない怪物の爪にぶっ刺さっている血を噴出しながら…
「アシュリー!逃げるぞ!」
「うん!」
ジェームスたちは急いで車へ乗り込みエンジンをかけた。
その怪物は無数の触手が体から生え右手には肥大した爪が伸びており
身長は3メートルほどあった。
「何あいつ!」
「俺が知るかよ!兎に角どこか遠い所へ行こう」
「アシュリー!あいつ向かってくる!銃を撃ってくれ」
というとジェームスはアシュリーにハンドガンを渡した。
バンッ!バンッ!バンッ!
「全然ひるまないよ!」
「くそったれ」
ジェームスは猟銃取り出し怪物の眼目掛けて撃ち込んだ
「グアオオォォ」
と怪物は大きな唸り声をあげ血がブシャアと噴き出て倒れた
それと同時にジェームスは大きくハンドルを切った
「ヒューあっぶねえ」
「んじゃあラグーンへ向かうか」
「え!やなんじゃないの?」
「バカいえ!家にはもう帰れないんだ!じゃあ行くところといえば
あの避難所しかねえだろ!」
「そっか…」
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8月16日AM4:00ラグーン
「もう日も出てきそうだな」
「うん」
アシュリーは後部座席で窓を眺めながら膝を抱えて座っている。
「とりあえずラグーン警察署へ向かうか」
「ねえ、兄さん」
「なんだ?」
「もし死んだらどうする?」
「なんだよいきなり」
「いや」
「死んだらか…俺は意地でも死なないかな」
「意地でも死なないか…分かった。ありがと。」
「どうしたんだよ」
「いや私生き抜けるか心配で…」
「…」
「ばかだな、相変わらずお前は、そんなこと心配していたら
この先多分死ぬぞ」
「えぇ!」
「フ それくらい覚悟しとけってことだ」
UNDEAD PEASE 狛犬わらび @wolfmanwith
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