進んだ道は同じではない
ドルファイ76
第1話 立ち止まって振り返る
基本、定番、当たり前。
その魔法の言葉によって紡ぎ出される
同調圧力は私のちっぽけな自己を踏み潰すには
いとも簡単なことであった。
誰もが同じ道を歩けるはずなんてないのに
そんなことも分からずに
前に向かって行進していく。
道標となる手本を前に
疑うことなどせずに
進み続けていく。
――答えを探す続けるように・・・
もし同じ様に感じてくれているなら
私は呼びかけたい。
一度ゆっくりと立ち止まって振り返ってみることを。
そんな暇なんてないのかもしれない。
得てして現代人は忙しい。
空いている時間なんて殆ど存在していない。
朝起きてから、眠るまでその日のスケジュールは埋め尽くされ
隙間時間でさえSNSやコンテンツに時間を奪われているのだ。
個人の危機的な状況だと思う。
なんのことはない現代は
相手の時間を奪うゲームなのだ。
相手の時間を奪うことでサービス提供者の富に変換されている。
だからこそ一度立ち止まって欲しい。
振り返ってじっくりと眺めてみると景色がまるで違う。
そう、歩いてきた道にはあなたの足跡が
しっかりと刻まれている。
全てがセオリー通りなんて
とても言えないんじゃないだろうか?
些細な事でも他者とは違ったところがあったはずである。
それがあなたの光る意志なんだと表明したい。
他者から見ると
くだらない事だとしても
自分にとっては大事なもの・・・
そこを見逃さないようにして欲しいのだ。
そのオリジナリティを大切にすることは
あなたに生きる力を与えてくれる。
同時にひとつの視点を提示したい。
あなたの光る意志が、他者と違うと言うことは
他者の意志もあなたとは違うと言うことだ。
つまり前提となる意志が違うということだ。
多くの人々が
自分とは違う前提をもって社会を生きている。
これは一見すると、
とても同じ生物とは思えないかもしれないが
それでもあなたは、ゆっくりと他者と交わっていくしかない。
なぜなら
他者の意志を受け入れることで
自分の意志も伝えることができ、同時に分かり合える可能性が生まれるからだ。
同調とは違う健全な関係性がそこに存在している。
だからこそ
あなたの意志を大切にして欲しいと
私は強く願っている。
多くの人々と分かり合うために。
進んだ道は同じではない ドルファイ76 @dorudoru76
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