王子と私のせめぎ合い　王国物語スピンオフ１

ルクレール侯爵家の長女ミラは十四の年まで主に田舎の領地で過ごし、少々侯爵令嬢には相応しくない野生児のような娘に育っていた。その後彼女は王都に呼び戻され、ひょんな経緯で王宮の舞踏会へ行かざるを得なくなる。その舞踏会で彼女の運命を大きく変える出会いが待っていたのだった。

最終話URL

企画参加時点での最終話PV： 361

（私からの一言）

　企画用のあらすじと作品ページの本来のあらすじを読み比べて、一瞬「あれ？」と思いました。企画内容では『これまでのあらすじは「色々あって、こうなった」程度でも構わないので』と記しましたが、これが最終話を読む上で十分な情報なのか、少し疑問に感じたのです。

　しかし。

　実際に最終話を読んでみて、その疑問は解消しました。

　なるほど、こういう最終話であるならば、大丈夫ですね！

　淡々とした語り口で、会話文も一切ないことから、歴史書を読んでいる気分にもなりました。あるいは、歴史小説のラストにくる締めくくりとか、逆に、歴史物ならば（プロローグとして少し体裁を整えた上で）「これから、こんな物語が始まりますよ！」と冒頭にあっても違和感ないのではないか、とも感じました。

　これはこれで、物語全体を読みたくなるような最終話のパターンということで、企画に相応しい作品でしょう。

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