第八話 夏の刃
鳥取城下 真教寺。小雪舞う静寂のなか遠くから
不意に鵺の赤い面が眼前に
「……お赦しください。また
鵺はただ黙したまま動こうとしない。
極度の集中で視界が狭い。手前に
赤松広秀の首は鈍い音を立て地に落ち転がると、自らの赤い血の雨に打たれ薄れゆく意識の中で狂い叫ぶ鵺の咆哮を聞いていた。
天と地もまた気がふれたように荒れ狂った。但馬では横殴りの雷雨が地に雹を
竹田の館では身に小さな命を宿した広秀の妻がひとり暗い部屋で声を殺している。
やがて
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