はいあがるもの トレメル村怪死事件の真実

作者 白金透

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★★ Very Good!!

ノンフィクション風に書かれているだけあって、事件の様子が細部に至るまで描かれています。まるで本当にこの事件が起きてしまったかのようです。
襲いくるスライムに対抗する人、そしてなすすべもなく殺されていく人……それらがリアルに描かれているので、読んでいくうちに鳥肌が立ちました。

★★ Very Good!!

 ノンフィクションの体を取った物語で、あらすじから後書きまで徹底している事に引き込まれました。

 山村で起こった悲劇、それにまつわる都市伝説的な不気味さを伴った噂、それを調査するライター…。

 モキュメンタリーの定番だと感じました。

 トレメル村はどういう場所にあり、どういう季節だったか、そこに暮らすのは、どんな人たちだったか。

 村を襲ったものは?

 本当の悲劇と呼ぶべきものは、果たして何だったか。

 淡々とした文面が、本当に新書のノンフィクションを思わせます。

 何もかもに、作者の拘りが感じられ、妥協など一切ない傑作、自信を持っていえます。

 お薦めします。

★★★ Excellent!!!

70年以上前に、38名もの犠牲者を出した、トレメル村の惨劇。
生存者へのインタビューや新資料を交えて、著者が綴る一つの真相。

この作品を読了後、どうしても『羆嵐』を読みたくなって、
書店に買いに走ったんですよ。
(大正時代に羆が北海道の村を襲った事件のドキュメンタリー)
読み終えてから、このレビューを書いています。
どうしようもない自然を前に、人が立ち向かうのは難しい。

トレメル村とは、どういう環境で、どういう人々が住んでいたのか。
発端から惨劇に至るまでの過程は淡々と描かれ、
災厄の夜も筆致は淡々としていますが、ホラーの如く恐ろしい。
村が消滅した原因は意外で。
そして、最後のあっと驚く新事実はミステリーのよう!

めちゃくちゃ面白かったです。オススメです。