第19話 新型燃料への応援コメント
作者の発想に脱帽です。
松脂の代用燃料のことは頭に浮かびましたが、まさかそういう手で日帝らしさを出すとは考えつきませんでした。
戦闘シーンについては、燃料を変えたことでの劇的変化に対して主人公が抱いている感激と勝利への確信がはっきりと表現されているのが素晴らしいです。
“勝った”という感覚がワクワクさせてくれます。
贅沢を言うのであれば、描写の密度とシーンの長さを増せば、読者はより深く入れ込めると思います。
読者が深く没入すればするほど、真相を読んだ時のショックは大きくなりますから、一石二鳥ではないでしょうか。
企画の趣旨に乗っとって、書かせて頂きました。
応援しております。
作者からの返信
閲覧ありがとうございました(^^)
第1話 帰還への応援コメント
〈鬼評価〉の自主企画に御参加いただきありがとうございます。では参ります。
文章における主語の使い方に、終始もやっとした違和感を覚えました。英語やら中国語やらならばともかく、日本語は往々にして主語省略がまかり通る(というより、省略した方が適切なことも多い)変わった言語です。読み返してみて、主語を配置するバランスを上手く整えられた方がいいでしょう。それから、一つの文の中で伝えたいことを一時に全て伝えようとするあまり、非常に読みにくくなってしまっている箇所がちらほらありました。多少長くなっても、幾つかの文に分けるべきです。
…というより。全体を通し、書きながら思いついたイメージをそのまま文章にのせている印象を受けました。確かに大切なことではありますが、この作品だとマイナスになる気がします。整然とした作風のようですし。
文章として残す情報の取捨選択はきっちり為さった方がいいです。
また、臨場感に物足りなさが拭えません。いっそ全て説明調ならそれもそれで良さがありますが、現状は中途半端な状態です。もっと五感で物語の中へ潜れるような状況描写があれば、より魅力的になるかと思います。
その他、下記へ具体的に気になったポイントを幾つか挙げてみました。
*1
※失礼ながら冒頭の冒頭を書き直させて頂きました。私自身決して筆が立つわけではないのですが、多少なりと参考になれば。
1944年。
某月某日。
「―――て、敵影発見…!」
操縦席の方から聞こえる情けない声を聞き、飛田正彦は眉根を寄せた。
高度5000メートルの上空。激しい風切り音とエンジン音の中、ぞくりと背筋を駆け上った悪寒にラバウルで熱病に掛かった時のことをふと思い出す。
*2
だが、迎撃とは言っても、たった一機だけであり、飛龍よりも高速の戦闘機にかかれば、硫黄島から引き揚げの隊員が数名乗っている鈍重の飛龍は、いくら装甲板があるとはいえ火達磨になるのは明白である。
→古文みたいになっています。意味が伝わりやすいように書き直してみました。
だが、迎撃とは言ってもたった一機のみ。飛竜には硫黄島から引き揚げたばかりの隊員も数名乗っている。いくら装甲板があるとはいえ、鈍重な機体では火達磨になるのが目に見えていた。
*3
cf)
・正彦はいよいよ死を決意したのか、お守り袋の中に入っている写真を見やる。
・正彦の隣にいる名が朧げにしか思い浮かばない航空兵は、ひび割れた風防の外を指差す。
視点の違和感について、この二文が象徴的に思いました。前者は作者の推定(~したのか)が入っているように全くの三人称視点であるのに対し、後者の文から感じられる主観は正彦本人…つまり一人称です。
*4
(君を守ってあげれなくて済まない、俺はここで死ぬのかもしれないぞ……?)
→「あげれ」ではなく「あげられ」の方がいいでしょう。口語表現ではわざとら抜き言葉を使うこともありますが、この時代この場面における人物像を考えれば、多少硬い言葉遣いの方が自然ですので。また、‟?”の使い方に違和感があります。ここではまず要らないでしょう。
*5
正彦は、同期の航空兵から米軍のF6Fは零戦よりも高性能で歯が全く立たないと聞いており、多分死ぬのだろうなと覚悟を決める。
→もやっとした文の一つです。書き直してみました。※三人称の想定です。
航空の同期から聞いていた。
F6Fは零戦を遥かに上回る高性能機。どんなにうまく桿を切ったところで、全く歯が立たないのだそうだ。
(俺もきっと…ここで死ぬ)
覚悟を決め、灰色の死神を睨みつけた。
つい作者様の中で表現が完結してしまっている印象ですが、裏を返せば何を書きたいのか、どう展開を運びたいのかはよく伝わってきました。バックグラウンドとして必要不可欠な知識も感じられますし、文章さえ洗練されてくれば、非常に魅力的な作品となることかと思います。
やはり色々な作家の本や映画に触れる事が、文章力鍛錬における一番のサプリメントです。作者様の作品については、そこさえよくなれば自然とファンになれる予感がしました。
作者からの返信
閲覧ありがとうございました😊
第13話 KAへの応援コメント
近況ノートへのコメントをありがとうございます。念のため、こちらにも同じ内容を書かせて下さい。
すごく面白いと思いながら読み、実は結末がかなり気になっています。
つい先日、火垂るの墓を観たばかりだからか、戦争の惨劇について考えていたところでした。
敗戦が確定している事実もあり、バッドエンドが待っているような気がしたため、一度、間を空けさせて頂きました。
実際の悲劇と架空の悲劇が重なり、重めの物語である事実に変わりはないかもしれませんが、読み物として非常に面白いと思います。
臨場感というか、描写が上手すぎるおかげで、主人公の置かれている状況を考えると胃に穴が開きそうです。
そのくらい、描写が凄いんです。そのため一気読みができない。流し読みも無理です。きちんと読みたい。
結末は物凄く気になるので、時間を空けた後に、是非また読ませて下さい。
読者の心理を揺さぶる、大変な力作だと思います。私が書いたエセSFとは大違いだなと尊敬しておりました。
この度は誤解を招くような書き方をして申し訳ありませんでした。
描写力があり面白いから、逆に主人公に共感しすぎて読めなくなったのだと、改めて説明させて下さい。
作者からの返信
お気持ち分かりました、そこまで言ってくださって嬉しいです(^^)
ありがとうございました。精進いたします。
第14話 戦死への応援コメント
絶望感と悲壮感が凄まじいですね。戦争など絶対にあってはならないのだと改めて思いました。
企画から読ませて頂いておりますが、余りにもヘビーな内容のため脂汗が止まりません。最後まで読みたかったのですが、本当に申し訳ありません。
作者からの返信
いえ、お気になさらないでください。
逆にむしろ、なんで作品を書いてしまったんだなと後悔しました、脂汗までかかせてしまって…
でも、読んでくださって感謝しております、ありがとうございました、そして、ともかく休んでください!途中まで読んでいただいただけでも励みになりますから!
ありがとうございました!もし次に企画をやるようであれば、次回はライトな作品を企画に出させていただきます!
第1話 帰還への応援コメント
こんばんは、謎すぎる辛口企画へのご参加をありがとうございます。
重箱の隅をつつくようなツッコミですが、このページで気になった部分を書かせていただきます。
まずは冒頭の〝1944年某月某日の事だーー〟です。
罫線と打ち込んで変換すると〝──〟となります。けいせんけいせんと二回書いて変換するのが正しいそうです。
次は↓です。
少しふくよかな顔つきで、目は人形のようにぱっちりとしたその女性は、正彦の妻であり、現在生きているのかどうかわからないのだが、少なくとも、死んだという電報が届いていない為死んではいない筈であり、晴美の優しい顔つきや、まだ内地に食糧が残っていた頃に作ってくれた手料理の味を思い出す。
一文で読点を打てる数は3つないし4つ。上記の文章ですと、二箇所に句点を入れると良さそうです。
次は視点の切り替えです。
モブと思われる敵機パイロットに一時的に視点が切り替わりますが、世界観が分からない読者としては、視点となっている敵が重要人物であるように映ります。何しろ視点が切り替わったくらいですから。
ですが、実際はすぐに撃墜されるモブでした。モブに視点を移すと、結局は誰が重要事人物なのかが分かりにくくなります。少なくとも読者は混乱します。
主人公視点で黒の零戦が敵機を撃墜する様子を書いたほうが読み手には分かりやすいですし、迫力があると思いました。
最後は20ミリ砲です。一言で20ミリ砲といっても、ガドリング砲、バルカン砲、九九式一号二〇、九九式二号など色々あります。
零戦に詳しい読者なら零戦の20ミリ機銃が何なのか分かりますが、兵器に疎い読者ですと分からないかもしれません。
私も兵器には疎いです。九九式一号機銃一型で合っているでしょうか。この辺を細かく書き込むと、より物語を深く楽しめそうです。
作者からの返信
閲覧とご指摘ありがとうございました😊
第21話 慰霊碑への応援コメント
途中からは読んでいて色々な気持ちが綯交ぜになり苦しくなりながらも、何とか完読できました。
この話はフィクションも含まれているとは思うのですが私にはどうしても、これが架空の話とは思えず戦後歴史の闇に葬り去られただけで42部隊は実在していたのではないかと思えてしまいます。今後世界中のどこでも、このような被害が起こらないことを祈るばかりです。
素晴らしい作品を拝読させていただき、ありがとうございました。