Tips 04. 虚竜「ナイズル」データファイル

【長い首を伸ばし、四足を地につけた体型は確かに竜脚目の恐竜に似る。だが、かおの前側に両眼が並び、上下の顎から剣のような牙を生やした面構えは、どう見ても草食動物のそれではない。くらい金色の鱗で全身を鎧い、妖光を振り撒いて山を不毛の地へと変えてゆく様は、竜が自然界の生物でないことを如実に物語っていた】



◆基本データ◆


 コードネーム:ナイズル

 種別:虚竜

 身長:45メートル

 体重:3万3千トン

 登場エピソード:第一話「銀色の来訪者」



◆解説◆


 奥多摩山中の洞窟内に潜んでいた怪獣。人類にとっては十五年ぶりに相見えたレキウム系怪獣ということになる。


 かつて出現したゲルミルと同様、正体は高次元粒子レキウムの集合体であり、根本的に生命という概念の範疇に属さない。三次元宇宙の物理法則の埒外の存在であるため、通常兵器による物理的攻撃はナイズルに対して一切の意味を為さない。


 巨体から放散する侵食汚染の光で山を汚染していたが、やはり十五年ぶりに顕現したキリエスには敵わず、スピリウム・レイを受けて粉々に砕け散った。

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