怪獣パーフェクト解体新書

Tips 03. 虚猿「ゲルミル」データファイル

【燃えるような空の下、黒煙の立ち昇る地上を巨大な影が蹂躙している。猩々しょうじょうに似たその影こそ、村を薙ぎ払った災厄の姿にほかならない。太い脚を踏み下ろすたびに地響きが起こり、天を仰いで咆えれば熱された大気がびりびりと震える】



◆基本データ◆


 コードネーム:ゲルミル

 種別:虚猿

 身長:39メートル

 体重:2万9千トン

 登場エピソード:第一話「銀色の来訪者」



◆解説◆


 世界で最初に人類の前に姿を現したレキウム系怪獣。


 その正体は高次元粒子レキウムの集合体であり、自然の生命体ではないため三次元宇宙の物理法則が一切通じない。人類の攻撃をものともせず、口から噴く一万度の火炎「ゲルミルファイヤー」で寒原村を焼き尽くし、全身から放散する侵食元素によって不毛の地へと変えてしまった。


 光臨したキリエスと交戦を試みるも、ゲルミルファイヤーを使用する間もなくスピリウム・レイの一撃を受けて爆散している。


 この一連の事件は「七・一七」として多くの人間に記憶されることとなった。

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