面白かった……!
例えば丁寧な文章自体はもちろん好きですし、隊員ごとに焦点を当てて短編が連なってる構成も凄く良かったと思います。
オリジナルのレキウムという設定と名称も惹かれるモノがありますし、ナエの正体が和泉と同じ想いを持っているのも素敵です。
……何より個人的に、シグナとティマリウスの夏や青春を感じられるエピソードはイリヤ好きとしては物凄く良かった笑
と、良い点を上げればキリの無い作品なのですが、それ故にハードルが高くなったのかも知れないとも思います。
唯一思うのが、ラストでもっとカタルシスのようなモノを感じたかったなぁ……って言うのが私の感想でした。
私って「ゴジラ」なんかを見るときは、もはや怪獣が暴れ回って建物やら戦車やらが崩壊するだけで楽しく見れちゃう人で、特撮って奴はそれだけでも良いような気もしているんです。公式が出してる作品なら、このままでも楽しかった。で、終わってしまっても良いとも思うんですよね。
リスペクトーーという形ではあるのは十二分にわかりますし、私みたいにウルトラマンをそもそも見ていない人よりも、キリエスが活躍するのが見たいんだよっ!って人こそがメインターゲットなのかも知れず、それはそれでこのオチは間違いではないのかも知れません。
しかし、小説という媒体として良く出来ていて面白かったからこそ、最後にもう一声、ウルトラマンよりも面白いやんけ! みたいな本家を越える和泉君周りのドラマを感じたかったなぁと(そんな感動を与える作品は数えるぐらいしかなく、無茶な事を言っている自覚があります汗
……こんな変な感想を持つのは私だけかも知れないので、そこまで深く考えないで下さいね汗
矛盾しているような言葉になるのですが、とても読み応えがあり、飽きさせない作品で最後まで楽しく読めました!
なかなかこれを仕上げるのは大変だったろうなぁと思います笑 最後までしっかりと執筆お疲れ様でしたっ!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
わたしもゴジラの土壌で育った人間なのでその感覚よくわかります。『2000』なんかいろいろ言いたいことはあるにせよ、ゴジラが東京を焼け野原にして映画が終わる点はとても好きで。思わず「そのオチありなんだ!」と膝を打った思い出が……。
実際問題、和泉が狂言回しに終始しちゃったのは反省点な気がしますね。
リスペクト先のハヤタとかダイゴがあまり前面に出てくるタイプの主人公ではなかったので影響そのまま受けた感じだと思うんですが、和泉は過去が明確にバックボーンになってるキャラなのでもう1~2エピソード追加して彼自身のドラマをやってもよかったかもしれません。
ともあれ、長い作品だったにもかかわらずしっかりご読了くださり感謝です!
タイトル回収も含めて綺麗にたたみ切ることがエンディングだと思いました。
ありがとう、そしてさらば眞……さらばキリエス! (`・ω・´)ゞ
作者からの返信
読了&レビューありがとうございます。
当初計画から執筆段階で変更した展開とか(特に序盤)あったのにタイトル回収含めて畳みきれたのは書き上がったとき自分でも驚きました。思い出深い作品です。